2009
06
14

Windows 7でのブラウザ比較

browser.jpg
Windows 7 RC版の試用に伴い、せっかくなので主要ブラウザの機能・動作などを検証してみました。
ただし、感覚のみでベンチ的な数値比較要素はありませんよ。 Internet Explorer 8(以下"IE8")
IE7での「使いにくさ」「見た目がタブ化しただけで実質的な機能不足」、或いはベータ時代の不具合続出から、個人的に敬遠していたIE8ですが・・・

予想以上に好感触!非常に軽く、かつ軽快に動作。 またクラッシュに対しても「問題のあった表示タブのみ落ちる」など、トラブルへの耐久性も感じられました。
同時に、新機能の「アクセラレータ」「Webスライス」といったアドオン機能が付加準備され「使いこなせれば」メインブラウザとなる実力を秘めているかも知れません。

「アクセラレータ」
長所:要は「文字列検索アドオン」ですが、一つの情報に対し複数種の検索エンジンからより多くの情報を引き出そうとする内容。
短所:MS独自性からなのか?競合他社との問題なのか?現状はやや貧弱な(かつ偏った)検索情報しかなく、目指しているであろう「一つのキーワードから多様な情報を得る」結果に至らない感じ。
また、従来からの他ブラウザでも可能な「検索エンジンを変えて検索する」に比べると、設定や選択手法が煩雑。

「Webスライス」
長所:注視したいサイトやRSSフィードの更新状況をフィードバック通知してくれる機能。
短所:機能への理解が足りず、使い込むに至ってませんが・・・これもアクセラレータ同様に初期設定が煩雑。 また、どうやらサイトがWebスライスに対応している必要があり、今は特定サイトしか対応しない(?)模様。

求める結果に対し、ムダに大げさな機能という感は無きにしもあらず。
ただIE7に比べれば大進歩なのは確かで、他社「タブブラウザ」との比較に値するかも。
また他社に比べるととやや高度な機能である分、将来の発展性にも期待。

ただ・・・パワーユーザーからはやや嫌われ者のIEにおいて、こんなにも煩雑な設定がすぐに出来るユーザーが(現時点では)思いつかないというのも正直な感想。
「FireFoxでは有用かつ安定性を損なわないアドオンを探すのに苦労する」「IEではアドオンを有用かつ効率的にセッティング・利用するのに苦労する」といった対象となりそう。

失笑したのはMicrosoft社での文字列検索(アクセサレータ)機能のアニメーション解説
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/ie/function/accel/default.mspx
文字列検索において「ユーザーが(検索窓への)ドラッグ&コピー+貼り付けのコピーマシンになってしまう」という表現でしたが・・・10年近くも前から既に他の"タブブラウザ"なら当たり前の機能が、やっとIE8に備わったということで良いのでしょうか?

なお、Microsoft社はEUでの独禁法に抵触との指摘が解決に至らず、EU版 Windows 7にInternet Explorer8をバンドルせずに販売することを決定したそうです。
ごく普通のWindowsユーザーが、今後どうやって新規PCでのネット接続を開始するのか?不思議です・・・。
Microsoft On The Issues公式ブログより
http://microsoftontheissues.com/cs/blogs/mscorp/archive/2009/06/11/working-to-fulfill-our-legal-obligations-in-europe-for-windows-7.aspx


FireFox v3.0系
恐らくコレを愛用する人の大部分がそう? 個人的には「唯一無二」、現状では代替となる存在が皆無と断言出来ます。
ただブラウザに限らず全てのアプリはユーザー次第ですから、自ら選択する人向きでしょう。
基本はシンプルですが、そのままでは他社製品に対するアドバンテージは大してなく、「カスタマイズ前提」という敷居の高さがあるかもしれません。
また、他が軒並みシンプル&クリーンに更新した現状では、最も古臭いインターフェースとも感じます。

長所はアドオン導入によって、「単なるブラウザ」に留まらない高度な「Webツール」要素を備えること。 また、他ブラウザで人気の機能も、その殆どがアドオン対応します。
欠点は上記でも触れたように「(自分にとって)有用なアドオンが見つけにくい」、「アドオンの追加によって酷く鈍重になったり、動作不安定となる」場合がある点。



Opera v9系
現在の主要タブブラウザの始祖とも言える尊敬すべき存在で、シンプルかつクロスプラットフォームなスマートブラウザ。
今もなお、IE以外と比較する際には対象となる「世界基準」かも知れません。
ブラウザとしては素晴らしいのですが・・・それ以外の機能と拡張性に乏しく、ブラウジングに徹した使い方が好ましいかも。
OperaSpeed.jpg
他ブラウザがこぞって導入したOperaの「スピードダイヤル」


Google Chrome v2.0系
軽快かつ必要十分な機能を備えた、非常にスマートな製品。更新でより実用的に。
Operaを、Google風に純粋進化させた内容といった印象でしょうか。
画期的な機能・動作はOperaと並び「大いに人に薦められる、素晴らしいブラウザ」なのですが・・・個人的には「帯に短し襷に長し」 特にコレを選ぶ必然性を感じません。
Chrome_Yahoo.jpg
ChromeによるWeb表示。 下のSafariも近似デザインですが、こちらが元祖です。


Safari 4系
Appleの商品には
「他社製品で既に、あるいは個別にはより簡素に実現出来ている内容だが、どこよりもカッコ良く、かつ同社製品内で一貫した機能・デザイン連携を持ち、ユーザーに迷いを与えない」
という巧みな戦略があると感じます。
もしSafariしか知らなければ、非常にシンプルでクリーンなインターフェース、美麗で実用的な機能、軽快なブラウジングと、とても良質なブラウザと感じるでしょう。

しかし、Windows向けのインターフェースは2008年からのChromeに酷似。(ちなみに、Ver3系までのデザインはMozilla/Netscape風でした)
機能はOperaが2007年から実装している「スピードダイヤル」をWeb2.0風にデザインアレンジしたもの・・・などなど。 実際にはSafariならではという、オリジナリティは皆無に近い状態。
ただまぁ、人気のある有用な機能については競合他社も互いにこぞって搭載しますから、それらは置いておきましょう。

ChromeSafari.jpg
SafariとChromeの同機能表示を並べた画像。 基本インターフェースが酷似。

驚いたのは、この最新バージョンがいわゆる「タブブラウザ」動作をしないこと。
「機能としては有る」ことになってますが、「+ショートカットキー動作」を実行しない限り「新しいタブ」は開きません。 コレを「最新のタブブラウザ」と称するのは、大いに抵抗があります。

また、ブラウジングでの挙動は軽快で好ましいのですが・・・メモリー消費量は他ブラウザの3~4倍。RAM搭載量に余裕のないPCでは、導入を考え直した方が良いかもしれません。
Apple社製品を愛する、または見た目のスマートさこそが最大の長所という方にはお勧めできます。

Safari_Yahoo.jpg
safariでのWeb表示


補足
ChromeやSafariには「マウスジェスチャー」機能がなく、公式にもアドオンがありません。
ですがブラウザ外のソフトで、これを実現(汎用の機能拡張)するものがありました。
非常に軽く、かつWindows 7上でも問題なく実働を確認しましたので紹介しておきます。

Static Flowerさんの 「かざぐるマウス」
http://www.staticflower.net/


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