2009
06
19

ネットによる民衆改革

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釈放される玉嬌さん AFP伝

中国の湖北省 巴東において役人を殺害したとして殺人罪に問われ、以後中国ネット上で政府役人への「不正に抗するシンボル」となっていたウエートレスの裁判が16日開かれ、女性は無事釈放されたそうです。
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玉嬌さん 大紀元 EpochTimes.com より
http://epochtimes.com/gb/9/5/17/n2529205.htm

事件の顛末
それは、去る5/10日夜に発生。
中国湖北省 巴東県政府の幹部3名は、地元ホテル「雄風賓館」でカラオケを楽しみ、飲んだ勢いかウエートレスの玉嬌さんに「性的サービスをするよう」要求。
しかし拒否されたため三人は集団で暴行しようとし、激しく抵抗した玉嬌さんは所持していたナイフで主犯格を殺害し、もう一人の幹部に怪我を負わせたもの。
殺害後、玉嬌さん自ら警察に通報し自首。警察は彼女を逮捕して精神病院に収監した。

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事故の様子を解説した画  大紀元 EpochTimes.com より
http://epochtimes.com/gb/9/5/28/n2540137.htm

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上左は事件現場の経営者、上中は精神病院に強制入院させられた玉嬌さん、上右は「性的サービス」を強要し殺された貴大、下左は事件の起きたクラブ、下右はクラブの中の様子
大紀元 EpochTimes.com より
http://epochtimes.com/gb/9/5/27/n2539730.htm

国営 新華社(Xinhua)通信による、玉嬌さんの不利・有罪を匂わせるニュースが報じられると、日頃から中国政府当局の不正・権力乱用・役人の刑事免責に不満が鬱積していたネット住人たちは、ただちに玉嬌さんを擁護する意見が沸騰。
なんと延べ2億人もの釈放要求署名が2週間であつまり、殺人犯の彼女は一躍、ネット上のヒロインに。
彼女をモデルとしたネット小説「巴東烈女伝(腐敗した政府役人に挑む、女義賊を描いた時代劇)」は膨大な閲覧と共に強く支持され、若い男性を中心としたファン・クラブも登場するほどになったとか。

16日に巴東で開かれた裁判では、玉嬌さんには限定責任能力があったと認定され有罪判決(書類送検)を言い渡されていますが、身柄はそのまま釈放されました。
なお中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によれば、彼女はこの罪状でも「死刑になる可能性」があったそうです。

ちなみに、事件当事者で負傷した役人(共産党官僚)は共産党内のポストを失い、もう一人は職務を解除された後逮捕された模様です。

大規模な世論圧力を前にして、最終的には当局が屈したというこの騒動は、メディアが厳しく管理され司法の独立が党政府からほとんど認められていない中国において、ネットの民衆力が増大していることを明示しているのかもしれませんね。
インターネットという新しい情報伝達手段は、中国に限らず不正な行いをする政府に対し、民衆の強い監視力となるのかも。


AFP BBニュースより
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2612085/4273183


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3 中国の黒社会はすごいみたいです
5 いまさらという感じですが
4 内容が濃すぎて要約できない
4 共産党幹部・秘密警察とマフィアが結託する社会
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