2009
08
21

21世紀は、暗殺もアウトソーシング

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イラクで「警備」を行う、ブラックウォーター(Xe)社「社員」

19日(日本時間の20日)付けのニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙など複数の米メディアによれば、CIA(米中央情報局:Central Intelligence Agency)が2001年以来極秘裏に進めていたアルカイダ指導者らの暗殺計画を、米民間警備会社:「旧ブラックウォーター(Blackwater)=現社名はXe」に委託していたと報じています。

ただし同暗殺計画は、実行に移される前にレオン・パネッタ(Leon Panetta)現CIA長官によって中止が命じられています。
長官は6月に同計画の存在を認知、企業に業務が委託されていたことなどから中止を決定。 米議会に計画の詳細を通知したとのこと。

なお、CIAはブラックウォーター(Xe)社へ正式な外部委託契約はしておらず、同社の重役個人らと個別契約。 「訓練や兵器購入の費用」として、既に数百万ドルを同社に支払っていた模様。

この件に関し情報当局高官は、ワシントン・ポスト(Washington Post)紙に対し、「外部委託であれば、何かまずいことが起きた場合にもCIAを守ることができる」とコメントしたそうです。

・・・仮に、イラクなど紛争地での民間人(警備員)の戦闘行為がギリギリ「民兵」もしくは「義勇兵」として国際法上の適用可能内だとしても、「暗殺」はどう考えても「殺人」でしょうねぇ。 この場合米政府の「教唆」や「未遂」を問う国内・国際法はないのかな?

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イラクで活動する、「ブラックウォーター(Xe)社」の「警備員」

ちなみに同社は、イラク紛争における米国務省要人の警備を"随意契約"をもって受注しており、同省から10億ドル以上の支払いを受領しているそうです。
また、イラク派遣の同社「警備員」の月給は、米軍一般兵士の年収に匹敵。そのため、軍を離れて同社と契約する者があとをたたないのだとか。(派遣の「警備員」は延べ数千人に達する)

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軍隊に混じり銃撃戦に参加する、「ブラックウォーター(Xe)社」の「警備員」


BBCが報じる同ニュース
Blackwater 'hired for CIA plan'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8211088.stm


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