2009
09
12

米政府、三沢基地のF16撤収を日本へ打診?

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複数の日米関係筋が11日明らかにした内容によれば、米政府は4月初旬、米軍三沢基地(青森県三沢市)に配備の戦闘機全てを早ければ年内から撤収させる構想を日本側に打診していたとか。
該当の三沢基地戦闘機部隊について、任務・能力などをかいつまんで紹介

第35戦闘航空団 - 35th Fighter Wing
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35FW隷下の第14戦闘飛行隊 14th Fighter Squadron "Samurais"所属機

「 F-16CJ/DJ block50」という機種によって構成され、空対空・空対地の汎用任務のほか「敵防空網制圧(SEAD)」という専門任務にも従事しています。

尾翼に描いた"WW"という文字は、ベトナム戦争での苦戦から誕生した「ワイルド・ウィーゼル(Wild Weasel)部隊」を表し、同時に敵地上空を強行突破してピンポイント地点への精密な一撃を与えるという、特殊性の高い任務遂行能力を明示しています。

同部隊の一部は、既にイラクやアフガニスタンにて夜間・精密誘導爆弾での特殊攻撃任務の履歴を持ち、在日米軍どころか、実は全米空軍中でも有数の能力をもつ部隊。
駐留初期の背景は、旧ソ連軍への侵攻排除能力を持つ空軍力でしたが、今や北朝鮮はもちろん、イランやアフガニスタンといった中東・西アジアの現紛争地域にも及ぶ、高い作戦行動能力を備えています。

また同基地には米空軍だけでなく、米陸海軍の部隊・施設も存在。同時に米国家安全保障局(NSA)管理下(米政府は公式には認めていない)の「エシュロン(Echelon)」=姉沼通信所「三沢安全保障作戦センター (MSOC) 」もあり、ミサイル防衛戦略を含めた情報戦略拠点ともなっている模様。
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三沢基地における、米海軍レーダー施設

同地域でのミサイル防衛(MD=Missile Defense)配備状況
※JTAGS(移動式弾道ミサイル情報処理システム):配備済み
Xバンドレーダー:青森県つがる市の車力航空自衛隊分屯基地に搬入、運用済み


記事中では、不測の任務において(未配備)新鋭戦闘機のF-35や空母艦載機が対応可能のように表現されていますが、もし撤収があれば、同部隊が担う専任能力としては大幅にダウンでしょうね。
なお一部には、現時点での情報リークは在日米軍に厳しい姿勢を持つ民主党や社民党などによる新政権を揺さぶる狙い、という見方もあるようです。

47News「米、三沢基地F16撤収を打診 ことし4月、日本難色で保留」より
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091101001075.html


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