2009
10
02

貧しくとも選択肢はある。 アフリカ極貧の村から

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アフリカのマラウイ共和国
その極貧の村において、学校にも行けなかった少年が独学で風力発電機を作成。今、世界の注目を浴びていました。
彼の名はウィリアム・カンクァンバ(William Kamkwamba)くん、1987年8月5日生まれ。
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家は貧しい小さなタバコ農家でしたが、2002年に50年来と言われる最悪の飢饉に遭遇、家には年80ドルの授業料の余裕もなく、14才のウィリアムくんは中退を余儀なくされることに。


しかし、どうしても勉強したかった彼は図書館から本を借りて勉強。本にあった一枚の風車(風力発電)の写真から、大きな夢を描きます。

当時、彼が読んでいたうちの一冊
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Explaining Physics: GCSE Edition (ペーパーバック)

「電気があれば、夜に本を読むことも深い井戸から水をくみ上げることも出来る!」


現代の日本からは想像が難しいですが、殆どのマラウイ家庭には電気がなく、夜は本を読むどころか仕事をすることも出来ません。 (画像は彼の自宅)
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また、彼の家がどれぐらい貧しいかといえば、一日の食事の全ては夕食に一杯のミルク粥を飲むだけだったとか。
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14才の彼は、家族をはじめとする周囲の一切の協力も得ず(むしろオカシクなったと思われていた)二ヶ月かけて最初の風車を完成。 その電力は4つの照明とラジオを点けることに。
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最初の風車で利用した廃材など
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スイッチやブレーカーも手製。単に風車を作った訳ではありません。
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明暗から判るように、この明るさは取材照明によるもの。 ベッドに山と積まれた書籍が何かを物語りますね。
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この事から彼は一躍村の有名人となり、話を聞いた図書館員らがジャーナリストを連れて来訪。
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以後ニュース紙を経てインターネットへ広まりまることになったようです。


ウィリアム君のニュースを読み、ネットに広めたブロガー Mike Mckay:Hacktivate
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Hacktivate Mike McKay - Alpha Hacker for Social Justice
http://www.vdomck.org/2006/11/23/malawian-windmill/


やがて彼を取材し、支援するメディア・団体などが現れはじめました。

紹介と賛同寄付を募るサイト
「MOVING WINDMILLS」(Moving Windmills Project-Tom Rielly)
http://movingwindmills.org/

Moving Windmills



「TDE Global」世界を変革するアイデアや考えの共有を目的とする団体
http://conferences.ted.com/TEDGlobal2009/

TED Ideas worth spreading TEDGlobal Conference July 2009 in Oxford UK:



彼がインタビューに答えて曰く、夢は村に風力発電の会社を興すこと、そして、為すはずだった学業を修めること。
2008年9月、彼は念願の一つ、アフリカ初の南ア・ヨハネスブルクにある大学(African Leadership Academy)のプレップスクール生(入学準備校生:日本で言うと、予備校生に類似)になれたようです。
TDE講演からは、どうやら当初彼は英語すら満足ではなかった様子。 単に「風車を作った少年」ではなく、全てのことに学び挑んだようです。彼の言葉「全てを諦めずに信じて実行する」には、些細な思いつきや、ネットで採り上げられた幸運だけでない重みがあるように感じます。

故 池田 晶子さんの著作によれば、 人は14歳頃に言語と論理を獲得し、目覚め「人として生まれる」のだとか。 関連する動きに対しての評価はともかくとしても、子供の保護者として多くの方の参考にもなるかもしれませんね。

彼のブログ
William Kamkwamba "THE BOY WHO HARNESSED THE WIND"
http://williamkamkwamba.typepad.com/

彼の著書
「The Boy Who Harnessed The Wind」
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追補
「マラウイ共和国」について
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同国について何も知らなかったので、なにげなく検索してみると....その内容に驚愕。
一言で貧困などと生易しいものではなく、どちらかと言えばウィリアム君の家庭はまだ良い方にすら見えました。

全人口1260万人の65%は1日1ドル以下で生活。 加えて困窮から'85年の発生以来わずか20年でHIV/エイズが蔓延し、感染者は既に100万人近くまで増大。 「葬式が多すぎて、仕事ができない」と言われるほどに。
全100万人と言われる孤児のうち、45%が親をエイズで失っており、エイズによって片親もしくは両親を亡くた子供は既に50万人。 また日に58人の子供がエイズによって命を落としているそう。
もはや困窮を通り越え、亡国の危機に瀕しています。

そんな中やや幸いなのは、マラウイ人自身が『アフリカの暖かき心-The Warm Heart of Africa』 と呼ぶ穏やかな国民性⇒8割が農業で暮らし、貧富の差もそれほどなく、互いが身を寄せ合い「自分のためではなく、家族のために生きる」生活を続けているとのこと。

フジテレビ 第33回支援プロジェクト「マラウイ共和国」
佐々木恭子アナウンサー取材手記 "貧しい、されど・・・"
より
http://www.fujitv.co.jp/charity/report2006/repo02.html



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5 池田晶子さんは現代の孔子ですね。この本は現代の「論語」ですね。
4 こどもたちに与える前に
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5 徹底的に考えてみるということ。素直に。
5 頭が固い大人にも、子供にも
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