2009
10
21

SF映画のホログラムが\49,800で実現!? 立体浮遊表示するモニター

horo.jpg

これからのデジタル映像機器の最新モードはズバリ、「3D」ですね。
そしてなんと、既に\49,800で市販されている、ホログラム映像モニターを紹介します。
その製品とは、パイオニアの「浮遊映像表示モニター フローティングビジョン FV-01」
FV01a.jpg

原則としてWindowsPCとの接続・表示コンテンツ作成が前提など、動作にはやや限定的な要素があり、恐らく販路・用途としても主に商業用アトラクションや広告媒体とは思われますが・・・この値段で「3Dメガネなどが不要な3D映像機器」の一般市販は画期的かも。

基本はWindowsPCにUSB接続する液晶ディスプレイ。 フィルターに「3D用レンズ」を配し、表示画面が立体的に空中に浮んでに見える仕組みです。
FV01c.jpg
↑「3D映像」としては適切ではありませんが、構造としてのレンズ表示形式がうかがえる画像↑

FV01Proto.jpg
表示構造の理解には、2004年に発表の試作品・構造図が判り易いかも


解像度640x480、視野角は上下左右各10°程度と表現性は低いものの、ディスプレイ上部には赤外線センサーを装備し、浮遊画像に触ろうとした手などを検出。 本体に装備したスピーカー・マイク・LEDによって、(PC経由で)映像側からの反応表示が可能となります。
info_FV01a.jpg

ただし、これらの表示・コントロールソフトはWindows用の簡易ソフトが付属しているのみで、「全て開発・自作する」のが製品仕様。 なお開発資料は製品マニュアルに記載されているそうです。

下記パイオニアのオンラインサイトで直販されていますが、取りあえず現物が見たい!という方は札幌のパソコンショップ「Do-夢」さん、東京都内では秋葉原のMac専門のショップ「秋葉館」さん、そして目黒の「パイオニア ショールーム 目黒店」にて展示品が見られるようですよ。

パイオニア 浮遊映像表示モニター フローティングビジョン FV-01

http://pioneer.jp/fv/fv_01/



ちなみに、高度な内容ながら大掛かり・市販品ではない物ですが、同時期・近似の内容としては日立の研究機関「日立ヒューマンインタラクションラボ(HHIL)」が開発した立体映像システムも平行同時期に存在しています。
hitachi_a.jpg

hitachi_b.jpg
ぼやけた映像は、プロジェクタ1機の映像を24枚の鏡に反射・投影しているためとか。
プロジェクタそのものの高解像度化と、現状の鏡反射ではなく直接24台のプロジェクタによって映像投射すれば鮮明なものになるそうです。


日立・パイオニア両開発陣の発端となった基本コンセプトは
「スターウォーズに登場するような3次元映像表現を実現したい(日立)」
「レイア姫を作りたくて(パイオニア)」
と、共に'79年の映画「スターウォーズ」に登場のシーンにインスパイアされた模様。
そういえば近年のロボット開発の先端を歩む研究者さんにも、「アニメなどに登場するロボットメカを実現したかった」という話があったように思います。



なんとなく気になったので、近似する研究・製品・サービスも探ってみました。

'95年頃にMITで研究開発された"Holovideo"
MIT_Holovideo.jpg

初期研究段階といった感じですが、'95年当時にここまで完成していたなんて、さすがはMIT。
かなり高度な装置のようですが、アイディア的にはFV-01に近いと言ったら失礼?

Electronic Holography: "Holovideo"
http://xenia.media.mit.edu/~lucente/holo/holovideo.html


商業用のデモサービスといった感じでしょうか。 私のイメージとは、ちょっと違うかも。
ViZoo.jpg

viZoo社の商業用ホログラフィック・システム
http://www.tow.co.jp/vizoo/html/index.html


Provision 3D Media社 のホログラム・ディスプレイ
ProV_3D.jpg

謳い文句は「FV-01」の業務専用版といった感じなのですが・・・2008年頃の登場から今に至るまでWeb上でのイメージ的なものばかりで店頭の実製品映像はなく、全く実績がないのか?イマイチ信憑性に欠ける印象。

以下動画もありましたが、至って「イメージ先行」な内容でして、やや意味不明かも。

Provision 3D and Intel


Provision 3D Media
http://provision3dmedia.com/

何となくは、被写体を出来るだけ多くの角度で複数撮影し、プロジェクターのようなもので投影すればそれっぽくなるようですが・・・現実製品・サービスでは未完の状況なんですね。
「FV-01」では誰もに感動をもたらす内容とまでは言い難いものの、その構造・動作の簡便性は意外や出色の存在かも。


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