FC2ブログ
2009
12
27

I-O DATA「マッハドライブ」 レビュー

MachDrive_logo.jpg

I-O DATAが発売する、PC搭載RAMの一部を利用してディスクアクセスを高速化するというソフトウェア
「マッハドライブ」を購入してみました。
同製品は以前からあるようですが、私は12/1日付のioPLAZA会員告知(=64bit対応決定)で知りました。 PC搭載RAMの一部を利用して、データの読み書きを高速化するというソフトウェアですね。
ソフト内部の仕組みは存じませんが、HDDはもちろん、SSDにも効果を発揮するようです。

最廉価クラスのPCですら数GB搭載が当たり前の昨今、通常利用時には使い切れていないメモリーの有効利用としては、従来のRAMDisk系より汎用性があり、有意義かも?
IO_Mach.jpg
製品はダウンロード版(32/64bit両対応)のみ。高価とは言えないが、すごく安くもない感じの¥2,480 という、実に微妙な価格設定。

☆対応ドライブ
ATA(SATA含む)接続のHDD or SSDですが、※NVIDIA製の一部チップセット、RAIDコントローラーに接続されたドライブは非対応※とのこと。
あと検証過程でたまたま気付いたのは、IDE互換接続時とAHCI環境では設定ファイルが異なるようでした。(中途移行可能だが、要再設定)

☆メモリー確保量について

搭載メインメモリー量により、メモリー確保容量の上限値(8MB~512MB:x86版の場合)が増減するとのこと。
「オート設定」による自動で万全とは感じましたが、「カスタム設定」にて以下範囲内での詳細設定も可能です。
MachD_set2.jpg
搭載しているメモリー量
1GB未満の場合:128MB
2GB未満の場合:256MB
4GB未満の場合:512MB
x64 Windowsで4GB以上搭載の場合は、搭載メモリー量から2GBを差し引いた確保量。

ちなみにWeb情報を収集したところ、同時にこの確保量=高速化されるデータサイズも決まる模様でした。

名称はともかく、使われているアイコン・グラフィックは、どことなく昭和テイストですねぇ。
MachD_set.jpg
ともあれ、インストール後の利用はワンクリックの全自動設定。拍子抜けこそすれ、一切迷う内容はありません。


☆利用結果とその効果
確認環境はP35+ICH9(AHCI)RAM総量=4GB(Windows上の認識値3.4GB) CPU=E6750@3.2GHz上のWD 500AAKS(V1A)で、OS=x86 VistaSP2 他データ入の実使用PCです。
なお計測データは画像を得るためだけのぶっつけ本番ですので、厳密な数値ではなく傾向として捉えて下さい。
AHCI_Mach100.jpg
最初は景気付けのご祝儀データ。このソフトが得意とする「RAM確保量以内でのデータサイズ」転送速度値です。
すごい数値ですが・・・単にCrystalDiskMarkでの検査相性が良いだけでしょう。数値ほどの向上感はありません。

本番?データサイズ500MB『マッハドライブ非適用(ノーマル)』でのデータ
AHCI_Norm.jpg

そして『マッハドライブ適用後』(同上:標準確保量256MB:転送サイズ500MB)のデータ
AHCI_Mach.jpg
「マッハドライブ統計情報」による「リクエスト最適化率」は70%前後でしたので、概ね額面通りの向上です。

ちなみに同じPC上のSATA/IDE互換接続でのデータ用ドライブ:WD 320AAKSでも試行してみました。
とはいえ、全く同様の向上変化が見られますね。

Before(Nomal)
ATA320_Norm.jpg

After(Mach Drive)
ATA320_Mach.jpg


体感上は一部で明らかに速くなるものの、まれに「半テンポまごつく」ような感覚も。全体としての速度向上感は、1~2世代新しいHDD(或いは遅めの SSD)に変えたような感じ。
非適用環境ではもっと遅くなる結果がフォローされつつも、無意識に速くなった動作に慣れ、体感として「遅くなった」ように感じるのかもしれませんが、何となくその動作感には、やや「得手不得手」もある気がしました。
判っているのは「RAM確保容量を超えるサイズのデータ転送は、それほど速くならない」点でしょうか。

評価マッチングの良いCrystalDiskMarkではなく、やや厳しいデータを出すHDTuneにて追加テスト。
HDTuneの表示傾向として、何らかの原因で落ち込んだ転送速度がすぐさま回復しない場合、グラフが元に戻らない=遅めの速度域に確定表示となるようですが、それらが「マッハドライブの動作傾向」を教えてくれる気がしました。

SATA/IDE互換接続(マッハドライブ非適用)での WD 320AAKS
Non_Mach320.jpg

SATA/IDE互換接続:WD 320AAKS マッハドライブ適用データ

Mach_320.jpg


SATA/AHCI接続 マッハドライブ非適用 での WD 500AAKS
Non_Mach500.jpg

SATA/AHCI接続:WD 500AAKS マッハドライブ適用データ
AHCI_Mach_HDtune2.jpg

見事なまでの実効性の表れでしょうか?
HDD単体での転送性能が、マッハドライブによって抗遅延化=「落ち込みのない直線グラフ化」される状況を示しているように見えます。 ただし、HDD単体性能に対する転送速度全体の平均値は同等もしくはやや低目となり、CPU使用率が高目となる点にも注意。
また、HDTune上での高密度プラッタHDD表示傾向として、グラフが滑らかにならず「ノコギリのようなギザギザ波形」を示すことが多いと感じていましたが、その点も解消されているように見えます。

マッハドライブを適用すると「HDDの転送速度を尖鋭的に速くするとは言えないが、速度が落ち込む状況を確実にフォローする」という効果が非常に高い
と思えました。


☆総括
一ヶ月ほどの利用ですが、動作問題も皆無で、概ね満足出来る完成度の高い内容と感じています。
ただし特定動作における劇的な速度向上には乏しく、確実に速度向上している部分にも無意識に慣れてしまう為、「速くなる」という観点での過度な期待は禁物です。
大雑把には、数百MB~GB単位の大データ転送にさほどの効果はなく、同時に一時的とはいえ本来のHDD転送速度が失われている可能性も捨て切れません。
違う見方をすれば、速度の平滑化=一般的なPC操作で「遅い」と感じる場面は確実に減るので、そうした用途には非常に好適でしょう。

速度向上感としては「プラッタ密度/キャッシュ容量が1~2世代新しいHDD」或いは「プチフリのないMLC SSD」に変更したというのが、割に近い感覚かもしれませんね。
そう考えると非常にリーズナブルなのですが・・・「単体試用ができない」「慣れも含め、体感的にやや弱い」「感覚的に、やや怪しげ(失礼)なソフト」なので、\1,980ぐらいの価格+店頭パッケージ版でもあれば、もう少し求められやすくなるのかも。

端的な速度向上を狙うのでなければ、非常に有用・有効なソフトウェアかもしれませんよ。

※1/17追記 使用雑感など※

使用中は慣れてしまって全く判らなくなるのですが、このソフトは非常に有効と感じています。
フォルダを開く・アプリを起動するといった日常的なPC操作で特に有効なのですが、弱点と言われる? RAM 確保量を超えるサイズでのファイル転送などが酷く遅いなんてことも無いようです。
特定用途へ狙い撃ちしなければならない RAM Disk系よりは、やはり気軽かつ有用に使える気がしますね。

なお、同ソフトの仕組みは知りませんし、全くの実働重視で気にもしていませんが、動作原理は「RAMをHDDのライトキャッシュバックに充てている」という説があるようですね。 仮にそうだとすれば、不意の PC 電源断でバッファ相当量のデータが飛ぶ可能性があります。
(私は存じませんし、メーカー側にも注意書きは無いようです)

ちなみに、Vista以降での同機能=HDDのライトキャッシュバックを有効にすると、額面通りながら、さらに少しパフォーマンスが向上しました。(注意事項はチェック位置に明記)
500AAKS_WriteBack.jpg





I-O DATA HOME > 全製品一覧 > ハードディスク(HDD) > ソフトウェア > マッハドライブ より
ディスクアクセス高速化ソフトウェア「マッハドライブ」
http://www.iodata.jp/product/hdd/soft/mach_drive/


基本のドライブが速いと、相乗効果がありますよ
WESTERN DIGITAL 3.5インチ内蔵HDD 1TB Serial-ATA 7200rpm 32MB WD1001FALS
WESTERNDIGITAL
売り上げランキング: 2895
おすすめ度の平均: 4.5
4 中々の性能、でも大差なし
4 性能的には問題ない…
5 とても静かです。
5 組み合わせにより生きてきます
5 優良商品
スポンサーサイト

«  | HOME |  »