2010
08
21

Windows 7 x64 版への移行と感想

Win7_x64.jpg
お盆連休を利用して、Vista Enterprise x86(SP2)から Windows 7 Ultimate x64 版への仮移行(同一機の別 HDD )を開始してみました。
初期の Windows 7 ブームは過ぎましたが、 SP1 も間近な今、そろそろ Windows 7 への移行を本気に考え始めた PC マニア?な方々の参考まで。

まぁ 32bit ⇒ 64bit Windows な変更事例ですね。

利用ソフト・周辺機器との問題は?
ごく一部で不具合発生しますが、殆ど問題ありません。
少々古くて、あまりメジャーじゃないアプリは完全に非対応だったり更新放棄されていたりするので、多少は事前の情報収集が必要かも。
インストール時の注意点として、一部では「動作問題なし」とされるのに「非対応」「問題あり」と誤解されるアプリは、64bit 版カーネルだからではなく『 UAC 絡み 』でしょう。

ただし!「アプリケーション」ではなく「デバイスドライバー」だけは 64bit に完全対応している必要あり。
プリンターやデジカメ、ポータブルデバイスなどを利用する際は、キッチリ事前確認すべきです。



「 7 」や「 64bit 版 」は速いのか?
いいえ。
私も RC 版でテストしていた時点では「おぉ、軽快!」と喜んでいましたが、 RTM 版に各種アプリをインストールしたら「 Vista の 32bit と全く変わらない!」と実感し、結構落胆しました。
部分的に「速い」印象を与える「画面上の動作感」はありますが、実働上はちっとも変わりません。

「起動・終了がコレだけ早くなった!」的なデータはたくさん紹介されてますが、判ってみるとどれもこれも「画面上の完了時間」を示したものと気付くハズ。
むしろ何故か?稼動ごとに異なる 7 の動作速度感は、ちょっとイラっとします。

例:スイッチ ON ⇒ログオン画面までは 20 秒程度早く見えるが、ログオン画面⇒デスクトップ起動は逆に5秒程度遅い。 また、デスクトップが実際に使用可能になるまでも、 5 ~ 10 秒程度遅い印象。 実働トータルで「起動が早くなった」という印象は、ほぼありません。

それと、「デフォルトでメモリー使用量がかなり減った」というレポートも多数ですが、大嘘です。
データ上でそう見えるのは、「搭載メモリーあたりの占有量を調整した」だけでは?という印象。

例: Vista で RAM 1GB 搭載 / システム占有量 700MB ⇔ 7 ならシステム占有量 500MB に見えるが、~ 4GB など十分な搭載量なら、共に実働環境でのシステム占有量は 1.3GB 程度と、全く同等。
9/9追記
これは操作速度面から「余裕があればキャッシュし尽す」という、狙った動作の模様。
また、ごく部分的な動作ながら x64 カーネルは驚異的に速い!も実感。
多数のアプリが x64 標準対応するであろう「数年後」なら、かなり実用的かも。


操作感は?
全体としては「 Vista R2 」な印象なんですが、細々したディレクトリ階層と動作など、結構違います。
実際に使い始めると、「あまり良く(便利に)なってないなぁ」が偽らざる心情でしょうか。

鳴り物入りの新しい「タスクバー& Aero 機能」ですが、「ランチャー的な直感的操作」とはかけ離れる印象で、恐らくは「タッチパネル モニター」での操作感に配慮したアピアランスに感じます。
謳われるような利便性は全く感じませんし、もっと良質なランチャーアプリはサードパーティに多数存在しますね。
新しいホットキーも一見便利だけど、実用性としてはどこかチグハグな印象。

ちなみにユーザーが設定した「クイックランチが消える」現象が一部で話題になってますが、アプリ本体から直接ショートカットを作ってクイックランチに放りこめば、問題ありませんでした。



で、 Vista から更新すべき?
まぁ、新しいモノを試したいというデジタルマニアな視点なら、大いにオススメします。
「 PC で地デジなどデジタルコンテツを観る・録る」といった方向性なら、 Vista より進歩してる気がしました。

ただ・・・パソコンとしての汎用・実働コストパフォーマンスを重視するユーザーなら、ややムダな買い物になる可能性が高いかも? 現時点では x86 Vista の方が実用性が高いです。
私が「仮移行」として Vista 環境との平行運用をする最大の理由は、「現時点では、完全移行するメリットが全く感じられない」に尽きます。
使用 2 年ほどが経過して、自分なりの Vista セッティングが煮詰まっているにしても、「明らかな向上は皆無」という印象。 少なくとも「 Windows 2000 ⇒ XP 」世代ほどの変化はありません。

9/9追記
使い慣れてみると、セキュリティ面や細かな機能面での向上を感じました。
ただ、共に結構深いところの動作なので、「ヲタな心で」感心したというのが正直なところ。


今、 x64( 64bit )版を使うべきか?
実働環境での端的な要件を挙げれば、搭載メモリー量に 4GB 以上を要するか?どうかでしょうか。
32bit 機での限界値:約 3.25GB で不足がなければ、 64bit 版は「あと一年待ち」が冷静な判断かもしれません。

ただ、種別の解らない一般ユーザー(?)向けにはバンバン 64bit 機が市販されてますし、実際アプリ・ドライバー系も、かなりの勢いで「 64bit 標準」へ向かっています。
2年後ぐらいなら、「 32bit 版 Windows の終了」の現実味もありますね。



XP からの移行は?
・・・えぇっと。
マニア視点からなら、 OS 移行でのその比較自体、大幅に時代遅れで成り立ちません。
たぶん Vista の初期悪評からスキップしたのでしょうが、 Vista / 7 の類似性を知らないのは、 PC ヲタとしてはもう「 20 世紀な方」になっちゃってますよ。
(「大きな声では言えない理由がある」方々。同意はしませんが、理解はできます。)

性能要件さえ見合えばさっさと更新した方が無難ですが、持論があれば XP を使い倒して下さい。
XP SP3 の延長サポートが終了する 2014年までは、まだまだ時間があります。

もしシステム負荷=「重さ」を理由にするなら、 既に貴方は「 PC マニア」じゃなくて「特定 PC 動作環境マニア」ですよね?
最新の PC 機材(ネットブックなどの低性能機を含まず)を入手してなお、約 10 年も前の Windows に拘る理由があるのなら、もはやパソコン世相とは大きくかけ離れ始めているのでしょう。

違う見方をすれば、「高性能な汎用計算機、道具としてのコンピューター」なら、OSに XP どころか Windows を利用する必然性すらないハズです。

8/24 追記
別 HDD での交互(同一環境)運用にて明瞭に感じましたが、やっぱり Vista より 7 の方が微妙に鈍いです。
ファイルを開いたり、大データを扱うなんて動作では少し速いのですが、なにより「動作決定」⇒「実行」のタイミングがほんの少し(コンマ数秒の世界だが)鈍いため、数値以上の実感として「待たされる」感を覚えます。

もう一つ。
けっこう深刻な問題として
「Windows 7 では Explorer がやや頻繁にハングアップします」

ざっと Web 情報を収集したところ、システム機能とサードパーティのメディア開示アプリとの競合があり得るそうですが、現実問題として「大きなサイズ・多数のファイル」が入ったフォルダーを開こうとするだけで、この問題にぶち当たる気がします。

ちなみに同一環境の構築のため、 音楽・動画 データの入ったフォルダ( 23GB 程度)を引越ししようとして気付きました。
最初は移設用の HDD が逝ったのかと思いましたが・・・・ Vista 側からは何の問題もなく開ける。
もしやと思い Web 情報を収集したところ、同様のトラブルに悩まされる方が多数の模様。

膨大な動画・音楽データを、サードパーティアプリで扱うことが増えた昨今、コレって結構大きな問題なんじゃ・・・・・

9/5再追記
ゆうべ久しぶりに起動したら、件の AV フォルダー(別 HDD からの移転分)は問題なく開けるようになりました。
固有の環境問題だったのか?更新(二週間ぶり?に起動したら55個のアップデート)で何らかの対策となったのかは不明。

ただ・・・上記問題とは無関係ですが、規模大きめの Windows Update がある度にクイックランチが消えますねぇ・・・
都度再設定が可能で、その場合は設定したショートカットそのものも消えませんが、 Windows 7 では「クイックランチ非対応」がデフォルトのようです。

一部情報ではそろそろ SP1 のようなので、そのあたりには全面移行できるかな?

ちなみに結論を言えば、 Vista ユーザーは強いて 7 にするメリットは殆どありませんね。




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