2011
01
20

RADEON + Catalyst っておかしくない?

ati_radeon.jpg

先日、自作 PC の一部更改に伴ってグラフィック・カードを変えてみました。
RADEON HD5670 チップ搭載の玄人志向 RH5670-E512HD/AC ってヤツです。

単に価格で目に留まった(店頭 \5980 )からですが、大雑把な選択事由は「ミドルレンジで補助電源が要らない」でしょうか。
久しぶりの(新品)グラボ交換でしたが、巷の " RADEON " 評に納得したり、苛立ったりの両方を実感。
ちょっとレポートします。

なお、考察原点となる私の自作歴は約10年で、 ATi 製品では Radeon 7500 LE / 8500 / 9600 XT 、 nVIDIA 製品では GeForce2 Ti / GeForce3 Ti200 /4 Ti 4800 / 8600 GT / 8800 GTS (含む G92 チップの近似製品を他2点)の使用歴があります。
過去には 3D ゲームも多少やりましたが、今はほとんどやらない ⇒ 追加グラフィックカードは CPU +αの描画能力を備えておく、程度の理由ですね。

まぁ PC 自作という個人の趣味性・主観の範疇にして、「 3D 性能などのゲーム向け」や「本格的な性能評価」でないことはご了承ください。
ただ逆に、 3D ゲームの描画性能比較は要らないという視点であれば、多少の参考になるかもしれません。

○ 描画に関する感想
PC ユーザーにおける、この点の評価は「 RADEON はキレイ、 Geforce はナチュラルだが少しぼんやり」が一般的でしょうか?
比較が nVIDIA G92 系なので直接対象とは言えませんが(恐らく、 GT200 系が相応)、「一見した限り」では確かに実感できます。
少なくとも「両社ドライバのデフォルト設定では」、間違いなく RADEON の方がキレイですね。

・・・ちょっと含みを残した微妙な表現ですが、これが正直なところ。
具体的には HD 動画( 2D 自然風景)の描画において、 RADEON の方が「波のうねりや細かな飛沫」まで、滑らかに表現していました。
GeForce では、これがのっぺりと潰れてしまう。古い例えですが、昔の高級 CRT 管と HD だが廉価な TFT モニターの見え方が近いかも。

ただちょっと気になったのは「色味」というか「色彩度」の表現
専門家ではないので正しい表現が判らないのですが・・・ RADEON での描画は、「美しいが創られた色彩」を強く感じます。
何て言うんでしょう? RGB ⇔ YUV 変換(明度と色差の補足)を勝手に自社規定しているっぽい。
これまた適切な例えじゃないのですが、ソニーのテレビに近いでしょうか。

単純にキレイなら良いじゃないかって? いやぁ、「テレビ」ならね。 「 PC モニター」となると、この点は非常に微妙。
ドライバで「創られた色彩」が強制規定されると、 PC の場合「ユーザーのモニター利用環境」によって、実際の見え方が違ってしまう。

モニターの価格や性能じゃないんです。 例えば自分のモニター色温度って、どの程度の人が把握、もしくは自己管理されてるんでしょう?
Catalyst ドライバでは、この点を無視あるいは上乗せして、色彩度を勝手に決定してるっぽい。

具体結果として、 Geforce ⇒ RADEON にしただけで「(特定の)色味がおかしい」「全体輝度が高くなる」「モニター色温度が乗っ取られる」という現象が起こり得ます。
もし逆なら、RADEON ユーザーは「 GeForce は全体に暗くて薄い色味」と感じるでしょう。

世の nVIDIA vs ATi 「信者」と呼ばれる人達は、この点を互いに叩きあっている気がしました。

私の知る限り GeForce 製品でこの問題が起こったことはないし、色彩度などの値はデフォルト(規定中立)から自己の官能性において設定すれば良かった。
もちろん結果として、 GeForce で RADEON と同様に感じる色彩感とすることも出来るんです。
世評の「 GeForce はナチュラル」という一言には、意外に重い意味合いもあると再確認した次第です。

それと、これは個々人の感受性の問題かもしれませんが、 RADEON の描画だと長時間モニターを見続ける作業では、 GeForce 比でかなり目が疲れます。
単に高くなった画面輝度を抑えただけではあまり変わらなかったので、やはり何か別の描画要素がある気がしました。
あと私も奇妙には思ったのですが・・・輪郭強調というかハイライトが高めに感じる RADEON 描画は、逆にテキストが読み辛いです。


○ RADEON 環境は非常に不安定

これは、「今だけ」「ベンダー製品固有の問題」と信じたいのですが・・・
困ってググった範囲では、過去数年に渡って類似の問題が常に発生していた模様。
Catalyst が更新されても別の問題が発生したり、なんともなかった点がおかしくなる、逆に新製品が対応しないなど、ほぼ無間地獄の様相を呈していました。

具体的には、ログオン / ログオフ時や、 Catalyst での各種設定の開始 / 終了時に
「画面が揺れる」「一瞬ブラックアウトする」「モニター側設定を無視して最大輝度になる」など、すぐに収束する範囲ですが「必ず画面が乱れます」。
GeForce ユーザーなら、この辺りは全く意識することなく滑らかに画面変化しますので、「何か異常だ」と確実にビックリするでしょう。


また、特定できないのですが Flash か何かの描画に引っ掛かり?、上記同様に画面が一瞬乱れる現象がやや頻発します。
もちろん、この現象はブラウジング中に時折起こりますので、深刻でないにせよ結構気になります。
このことは常駐する Catalyst Control Center の「障害報告ウィザード」が自動起動しますので、 Catalyst 側でも「動作異常」とは認識しているようでした。
Catalyst_obstacle_report.jpg

私も悩んで、「旧バージョンの Catalyst と入れ替える」「 GeForce と交換してみる」「違う構成の PC に載せてみる」(それぞれ都度 DriverSweeper でドライバ掃除)などを実行し、一旦は「購入店で確認してもらい(異常は見られないが、店舗側の厚意で)ボード交換」もしてもらいました。

結果どうやら、 RADEON + Catalyst では、これが「仕様です」。( GeForce 環境では起こらない)

あぁ、それと GeForce なら特にドライバを用意せずとも Windows 側で PnP で正しく設定・描画してくれるのに、 RADEON では Catalyst を入れる必要が生じています。
何となくですが、これも Catalyst ドライバは特殊(常にチップ固有のデバイスドライバが必要?)とも感じました。


Catalyst Control Center の内容・設定方法は非常に判り辛い
全体として、階層に分かれた内容表題が曖昧な名称で、ナニがドコなのかサッパリ。
また、 TOP 画面に戻りたい(選択し直したい)という操作性もイマイチ直観性に欠ける。
さらに言うと、やや独自っぽい設定が多く、その変更によってどう変わるのかも不明瞭でして、日本語になってるだけで非常に弄り辛いインターフェースでした。

Catalyst_support_function.jpg


ちなみに、動画再生支援機能はデフォルトでオフですので、有効にするには画面上の「現在の画面設定をインターネット ビデオに適用する」にチェックが必要。


Catalyst_Color_property.jpg

ここで「(画面)温度」設定すると、単純に「全体の色味」も変わってしまうようでしたし、一方でモニター側の各種設定は基本ガン無視のようでした・・・。
RADEON では、そのあたりは「全て Catalyst による規定支配(それほど悪くはない)」と割り切りましょう。


Catalyst_property.jpg

ちなみに、昨年末~今現在まで Catalyst の最新バージョンとしては「 10.12 」ですが、時期違いで複数回落としたら、微妙に違うモノがあるように感じました。(メジャー発表にない枝番?)
昨年末に落とした発表初期のものは、モニター側で画面温度を 5000k にしないと正しい色味が出ませんでしたが、年明けに落としたものは Catalyst 規定で 64000kになってます。(逆にモニター規定値は無視される)
気になる人は、バージョンの更改発表前でも随時更新をお勧めしておきます。

好み・モニターによるのかもしれませんが、 " EDID " はチェックした方が良さげでしたよ。

HD5670_property.jpg

なお、確認モニター環境は CRT:SONY GDM-5410 / TFT:MITSUBISHI RDT231WLM-D です。

1/28 追記
Catalyst 11.1 に更新してみました。

CCC11_1.jpg
比較の為『 10.12 』設定そのままに上書きアップデート。( Catalyst Version が 10.12 のままなのはバグ?)
追記前記事では相対的に妙な書き方をしていましたが、 " EDID " がちゃんと有効になり、グラボドライバ設定がモニター設定を勝手に乗っ取る事象は無くなった?ように見えます。

良くなったか?と言われれば・・・上記のように微妙に改善というか訂正されたものもありますが、 2D 描画としては「なんだか微妙にオカシクなった」が実感。
全くの個人主観ですが、『コントラストと輪郭強調が(より)キツクなり、一見明瞭だが、画質そのものは前バージョンより体感できるレベルで劣化。』と感じます。

クチの悪い言い方ですが・・・ちょっと子供だましな描画特徴で、これをキレイと呼ぶのは語弊がある感じ。
正直こんななら、それこそナチュラルな GeForce をよりお勧めしたい。
っていうか、バージョンアップで描画の雰囲気が変わるなんて・・・悪い意味で驚き。

あぁ、そうそう。 
「設定変更やログオン・ログオフ時に画面が揺れる」現象は、揺れが細かくなっただけで治ってません。
まぁ、どれもこれも神経質に咎めるほどの問題じゃないけど、やっぱ nVIDIA 製品の方が完成度としてマシじゃないかなぁ。
少なくとも個人的には、『 RADEON はキレイ』なんて都市伝説だと思いました。





たぶんですが、 PC 初心者ではなく動画をキレイな色で見たい(=モニターはテレビとしても共用)って方には RADEON がお勧め。 とても明るくてキレイですね。

ただし、各種作業で長時間モニターを見続けることが前提であったり、モニター各種設定自己管理されている方には、絶対に GeForce を勧めます。

少なくとも今現在、 ATi(現 AMD )-RADEON は、ドライバを含めた「商品としての完成度」が nVIDIA-GeForce に明らかに劣ると感じました。

っていうか、まだこんなにダメなの?ってレベル。
冒頭に書いた過去使用歴にあるように、 RADEON も一応そこそこ使ってますが・・・その時も似たような現象問題(特にドライバ絡み)があって、すぐ GeForce に変えてるんです。

まさかもうそんな時代じゃないだろうと思い、今回の HD5670 購入に至りましたが全然ダメ。
1 ユーザーとしては、問題を繰り返しながら根本解決を放置し、その都度新製品や新ドライバに移行してしまう資質の疑わしいブランドと「再認識」しました。
技術そのものは高いと思われるだけに、 AMD 傘下となってこの点が改善されることを強く望んでおきます。

でもまぁ、今の nVIDIA 製品もラインナップがめちゃくちゃで魅力的な商品には乏しいので、お好みでどうぞ!

あとがき
ドライバ更新でも謎の画面点滅 (不意に画面が消え、瞬時に再表示されるが、モニター輝度設定が一時的に解除される= C.C.C の不具合報告も自動起動) が収まらず、さすがにイラっとして自身のおススメ通り GT240にしました。
やはり、「 RADEON ってこうなの?」という微妙な不具合は全て解消、とても快適です!
仮に GPGPU 観点でも、一歩先んじた CUDA の方が「使える」感があるかな?

ちなみに一番驚いたのは、 G92 系の旧い GeForce より 2D 描画がキレイだったこと。
HD5670 比でも、少なくとも色味に関しては GT240 の方が正確と感じました。
まぁごく限られた範囲ですが、私の知る限り「 RADEON はキレイ」ってのは『迷信』と言い切れますね。




今回の HD5670 あたりに相当する GeForce 製品は、 GT240 でしょうか。
近似性能で上下に GTS450 と GT430 がありますが共に価格 / 性能の位置付けが微妙ですし、それ以下ではグラボ追加する用途に向くとは思えない。
逆にやや上位の GTS250 では、リネームとパッケージ / 価格改定を繰り返したG92/b 系旧製品 とどこが違うの?って感じ。(旧製品を持っていると、同レンジで変える余地が殆ど無い)



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