2012
01
27

三菱 eK ワゴンなど、約 29 万台のリコール届けについて

Mitsubishi_Mortors.jpg

ふと昨日のニュースが目に止まりました。
もしかして「三菱⇔リコール」での過去の悪いイメージや、台数で耳目を集めるかもしれませんが・・・
コレって、平成 22 年 11 月に届出番号 2590 で公表・措置された内容への対象追加なんですよね。

私は「割りと真摯に対応してる方じゃん?」と感心しました。(身内に三菱自工の関係者は居りませんよ)
たぶん、年式から手頃な価格の中古車にもなってると思いますので、多少の解説を含め書いてみます。

なお、私は整備士でもクルマ屋さんでもありませんが、以前ちょっと自動車競技をやっていまして、その頃は全て自分で車両整備をしていました。
(今はそんな元気ありませんが)
そんなこんな、初歩的な整備知識と経験がお役に立てればと思います。

○リコールの対象内容と範囲
今回のリコールは「届出番号 2881」「開始日 平成24年1月26日」となっています。
各メーカーでの公開情報は以下にて

三菱自工>リコール等の重要なお知らせ
ミニカ等7車種のエンジン(クランクシャフトオイルシール)について(対象車両追加)

http://recall.mitsubishi-motors.co.jp/Recall/displayselect.do?orderno=12881

日産自動車>リコール関連情報
2012/01/26 旧型オッティなど2車種のリコールについて

http://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/report2881.html

大雑把には
平成 13 年 7 月 24 日~平成 18 年 4 月 11 日に製造された
三菱:eK シリーズミニカミニキャブタウンボックス
日産:オッティクリッパー

が該当します。

具体的には「 3G81 」型式のエンジン部品(クランクシャフトオイルシール)への不具合確認と、予防対策措置になっています。
公式な確認件数は前回が 974 件、今回までの確認分が 112 件となっていますから、凡その発生率は 0.4 % 未満でしょうか。
また少なくとも届出上は、(破損等の)事故となったケースはこれまで確認されていないようです。

公表された図解によれば、この部分の確認・対策部品装着です。
workdown_3G83.jpg


たぶん乗用として多いであろう、 eK ワゴンとオッティでの見分け方を。
共に素人目に判りやすいのはテールランプでしょうか。
eK_H81W_H82W.jpg
eK ワゴン系:対象=初代( H81W 系)の全車かな? 対象外の新型は「キラキラテール」で判ります。

OTTI_H91W_H92W.jpg
オッティ:対象車は初期の一部と思いますので、詳しくは車検証を対照するか、日産ディーラーまで。


○考えられる不具合と対策

オイルで満たされた褶動部の漏れ止めパッキンが抜け出てきて、「オイル漏れ」を起こす状態です。
可能性としてはオイルが全て漏れ出ててしまい、エンジンが焼付け破損を起こしますが・・・
それまでに運転席メーターの警告灯が点灯しますので、常識的な取り扱いが出来れば、緊急の問題はありません。
(「自動車運行上の取り扱い」は、自動車免許取得者は必須習得しているハズ!)

っていうかこの年式だと、過去のメンテナンス不良によっては、全メーカー全車種にあり得る不具合でしょう。
「駐車場に止めておくと、その場所にオイル染みが出来る」ってクルマ全てに、同様の可能性があったりします。

蛇足を加えれば、こうした正式対応にはならず「○○メーカーの車は△△が弱い」「ここは危険度が高いだろうに、何故リコールにならない?」(「リコール」となるのは、事故につながる危険度が高い箇所のみ)というウィークポイントは、三菱車に限らず複数社の車両に存在する気がします。
三菱車が素晴らしいとは言えませんが、三菱車だけが酷いわけでもありません。

もちろん、今回は正式に(無償での)確認・対策が施されますから、そうしたトラブルの有無に関わらず、対象車両の購入店もしくは正規ディーラーにご相談下さい。


○ちょっとした入れ知恵
不具合リコールと言われると嫌な気分かもしれませんが・・・
考え方によっては、数万円も自費負担するであろう工賃等を、メーカーが補償対応してくれるということ。

対策される部分なんですが・・・
エンジン単体画像:左=正面から / 右=運転席側から(対象作業ではエンジンを降ろしませんよ)
3G83_H81W.jpg
リコール作業では、エンジンの黄色丸部分を、外からバラせる範囲で全て分解します。

この部分は通常 10 万キロ近くまで分解整備することはなく、最もノーマルな整備が「タイミングベルト交換」でしょう。
wrokdown_timingbelt.jpg
タイミングベルト交換時の周辺分解状況と、交換パーツ名
これらを交換依頼した場合、請求金額の過半は工賃(数万円)なんです。


タイミングベルト分解前の状況と、各エンジンパーツの配置(エンジンを右下から)
repair_Tbelt.jpg


repair_oilseal.jpg
分解後:赤丸の部分「茶色い輪っか」が、リコールで確認・対策するオイルシール部。

参照画像は通常の「タイミングベルト交換」ですが、やはりウォーターポンプ交換(取り外し済み)・オイルポンプ本体の取り外しが確認出来ます。


ここまでの分解作業工賃は、メーカーが実施作業工場に補償(=ユーザーは無償)しています。
相談すれば「部品代(+α?)ぐらいで」一緒にやってくれる可能性はゼロではありません。


年式的にはどの車も「未実施ならやった方が良い」内容ですので、時間に余裕を見て相談してみては?


あ、リコール作業でも「クランクシャフト オイルシール」は確認のみです。
異常がなければ交換しないハズなので、この際実費で「交換」を依頼しましょう。

タイミングベルト交換での分解範囲と、と同時交換推奨のパーツ例
replacement_parts.jpg
タイミングベルト交換なら、「ベルトとテンショナー」は必須。
「カム及びクランクのオイルシール」も同時推奨。

同エンジンでは「オイルポンプのシール・パッキン」も交換推奨のようです。
参考:オイル漏れで修理入庫した eK ワゴンの例
oilpump_leak.jpg
この場合ではクランクのオイルシールではなく、オイルポンプのシールから漏れが発生していますね。

多少部品代が上がりますが、せっかくだし「ウォーターポンプ」も交換推奨かと。

具体的な金額は、入庫相談の際に確認してみて下さい。
ちなみに、ネット検索で出てくる同パーツ群は全部まとめても一万円未満ですが、あれは「社外互換パーツ」なので、「三菱純正パーツ」とは結構値段が違うはずですよ!


○オマケ: eK ワゴンにありがちな光景
他社エンジンにも似た状況はありますが、このエンジンって、ブローバイガスという水蒸気を含んだ未燃焼ガスが、ややヘッド部に溜まりやすい傾向がありますね。
You should change the oil
オイル交換を長くサボったりすると、こうしたマヨネーズ状のスラッジ(汚れ)が溜まり、故障・不調のもとに。

「ちょっと買い物に使う程度だから」「近距離をゆっくりしか走らないから」
いぇいぇ。 そういう使用パターンの方が、エンジン内部に汚れを溜めやすいんです。

軽自ユーザーには「しょせん、軽だから」と廉価なオイルで済ませようとする方がいらっしゃるかと。
でも軽自動車って、小型車並の車重をおよそ半分のエンジン排気量で動かしているんです。
つまり、実際のエンジン負担は小型普通車の倍といっても良い。

軽自動車こそ、良いオイルを使ってあげて下さい。

もしオイル銘柄が良く判らない時は、「ドーナッツマーク」の付いたオイルを。
API_Mark.jpg

それ以外の各社品番・グレード表記って、実は多くが自社基準だったりします。
高級オイルはそれでも良いけど、廉価品は・・・・



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