2012
04
14

カーオーディオを卓上・ PC オーディオ化する

DEH_P777.jpg

先日は、何かとお手軽な中華ミニアンプをレポートしました。
その辺を友人に話したら、自分でも買ってみようと思ったらしいんですよね。
でも「個人輸入はチョッと不安」「国内扱い店で買うと、イマイチ安くない」って反応。

なので今回は、「流用+ D.I.Y なら、他の方法もあるよ!」ってレポートです。
ややスマートさには欠けますが、内容は人気の中華デジアンに勝るとも劣りませんよ。

そもそも、中華デジアンで人気の TA-2020 系って「カーオーディオ用のアンプ IC 」
SA_36A.jpg

それらの中には外観(や内部部品)に凝った魅力的な商品もありますが、結果として出来ることに「カー用デッキアンプ」も変わりはなく、カー用なら機能面で上を行く製品が普通なんです。

なお、トップ画像=今回の作例はカロッツェリアの DEH-P777 ( 2001 年発売)という機種ですが、 CD ドライブ部不良ということで、数年前にタダで貰ったものでした。
たぶんネットオークションなどを上手く探せば、同等可動品が送料込み二千円程度で買えるように思います。
P777.jpg

ちなみに、トップ画像で左手に見えている黒い箱はアルパインの 3501 というカー用小型アンプでして、(右手は LP-838 )これも当時のカー用の流行に合わず捨てられた(貰った)モノでした。
小さくてシンプル。 なかなか良いデザインじゃありませんか?


○流用の機種選定について

ただし、どんなカーオーディオも使えるという訳でもありません。
分解やはんだ付け、或いは特殊工具なしで PC やスマホ・タブレット等にアンプ流用するには、「 AUX (外部入力)端子付き」のデッキが必要です。
明示的にこの端子(主にフロント 3.5mm ミニジャック端子)を備えているのはここ数年の機種なんですが、作例のように実際には各メーカーで 10 年以上前から存在します。

例 カロッツェリア:「○○○ - " P " ◇◇◇」という機種型番(○=英文字、◇=数字)

同社のこの型式名は " IP-BUS " という拡張端子を備えることを意味しますが、この端子には外部信号入力= AUX も内蔵されています。
また、こうした端子はアルパイン・クラリオン・ケンウッドといった各社の中上位機種に、それぞれ「専用端子」として存在し、各社で AUX 端子( RCA )を取り出す為の変換ケーブル(=廉価な互換品を含む)があります。

また「各社の拡張端子名 ピンアサイン」と Web 検索すれば、端子自作も可能だったりしますね。
AUX_pin_assign.jpg


○電源について
カーオーディオは通常 DC 9 ~ 14v で駆動されますが、まぁ 12v 前後で 2A もあれば十分正常動作します。
作例では、廉価かつ手軽に入手出来そうな、 USB 外付けドライブ用の AC アダプターを流用してみました。
UD301S_ACDC.jpg

これは、手持ちの UD-301S という製品の付属品でしたが、 UD-ACDC100NS として単体入手も可能です。(価格は殆ど変わりませんが)

作例では接続用に 4PIN (オス)カプラーを追加流用し、12v と GND (マイナス)端子のみを取り出してギボシ端子加工してみました。
ちなみに、加工に使う「ギボシ端子及び専用圧着ペンチ」は、今や百均でも扱っているようです。

参考:Car Watch さん「100円均一で売っている圧着工具を試す」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/minigoods/20110401_434352.html

多少スマートさには欠けますが、もし「ギボシ加工」も面倒なら、この種の「エレクトロタップ」を使えば、(適切な配線に)普通のペンチで圧着するだけで、同様の結果が得られます。
E418 電源取り出しコネクター 0.50-0.85sq
E418 電源取り出しコネクター 0.50-0.85sq エーモン工業


備考:高品質な電源について
作例では「簡便さ」に主眼を置いて手軽な流用品としましたが、常用にはオーディオ稼動時以外にも永続的に電流供給が必要なので、こだわりたい場合もあるでしょう。
要配線加工ですが長時間利用が前提のノート PC 用 AC アダプター、或いはアマチュア無線機や組み込み用などの(通称)「安定化電源」が高品質です。
DCpower_supply.jpg

これもネットオークションを探せば、本来一万円近くするモノも数百円~二千円前後で購入出来ますね。

ただネット上には、同機能ながら信頼性が未知数の中国製品も多数ありますので、それらは避けた方が無難かもしれません。
ちなみに、需要が微妙な品のせいか?超高品質の国産品(たまに未使用品もある)と、中華製新品がほぼ同額レベルで取引されていますので、上手に探せば安くて高品質のモノが容易に手に入りますよ。
国内専業ブランド参考:コーセル、 TDK (旧ネミック・デンセイ)ラムダ等々


○接続について

カーオーディオの配線ラインは数が多く難しそうに見えますが、基本は電源= +12vを「バッテリー(常時電源用:黄色)」と「 ACC =アクセサリー(車載時の起動用:赤)」の「両方に」接続するだけです。
「オートアンテナ」や「リモート」等、その他の電源系配線は、不接続で構いません。

ただし、 PC 流用での留意として「 GND =マイナス端子」を、カーアンプと PC 電源の「両方に接続する」ことをお忘れなく。
そうしないと双方の GND 電位差により、「動作するが再生音にハムノイズが乗る」ことになります。
ただこれは「 PC ケース内部の配線」に触る必要はなく、カーアンプと PC 双方のシャシー金属部(確実なのは PC 電源固定のネジ部)を GND 接続するだけで O.K です。

ちなみに、スピーカー配線は各社の「取付説明書(殆どが Web 参照可能)」を確認してもらうのが確実ですが、通常は「グレー / 黒」線がフロント右チャンネルで、「白 / 黒」線が同左チャンネルでしょう。


○カー用ゆえの、残念ポイント
手軽で高機能なんですが、カー用ゆえの短所もあります。
「裏配線がゴチャゴチャしがち」「(微量ながら)常時の電源供給がないと、各種設定が消えてしまう」
配線や外観は隠しようがあるとしても、元々バッテリー駆動されるアンプなので電源が切れない(デッキのスイッチは切れますが、常時電源の供給が必要)という不便さはあります。
最近は中国製のシールドバッテリー( UPS 等にも使用される密閉型)が廉価なので、それを充電器と共に利用する手もありますが・・・

ところで、そう考えると中古での同価格帯にはホーム用もありますね。
ただし頑丈なカー用と違い、ホーム用で廉価な中古品は「いつ壊れてもオカシクない」モノもある事に注意して下さい。
ちょっと検索すると判りますが、比較的新しいのに妙に安いホーム用(コンポ)アンプには「数年で内部パーツが壊れる」という、いわく付きの品もあったりすしますよ。


○ちなみに新品でも \6,000 未満なんです
作例は上級機種とはいえ 10 年以上前のモノなんですが、今やほぼ同等の製品が最廉価帯になってます。
carrozzeria MVH-370
http://pioneer.jp/carrozzeria/products/mvh_370/
carrozzeria_MVH370_Kakakucom.jpg
なんとまぁ、この価格で送料込みです。
中途半端なデジアンを買うぐらいなら、個人的にはコッチの方が、よっぽど高音質かつ高機能に思いますよ。

MVH370_manuals.jpg
同機種は「 CD などの光学ドライブを持たない」シンプルさが特徴ですが、フロント AUX / USB 端子(ただし、デッキ再生機能の専用)を持ち、アンプは 4CH または 2.1CH (リア CH を BLT 接続してウーファー出力)化が可能という、実はホーム流用に最適なんじゃないか?という素晴らしい内容になってます。

本来の車載用途ですが、動画によるレポートが Youtube にありましたので参考まで。
carrozzeria MVH-370 購入と取り付け


ただまぁ、カー用なのでフェイス部以外の外観は・・・こうなんですよね。
MVH370.jpg

卓上利用に外観が気になる場合は、同社から汎用の外付けケースが出ています。


パーツ構成はこんな感じ
AD115.jpg
画像ではケース上部に「ステー貫通の穴」がありますが、上下を逆にすれば「穴なし」になるようです。

あぁ、そうそう。
カー用デッキですから、ごく当然にチューナーも搭載されてますね。
このアンテナジャックは「 JASO プラグ」という形式ですので、探す際の参考まで。




スポンサーサイト

«  | HOME |  »