2012
05
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Core i5-2500T ES 版について

ES_core_i5_2500T.jpg

対照情報としてはかなり古いですが、データがあったのでまとめました。
32nm 世代ながら、 ES 版なので TDP 45w で最大 41 倍動作 という i5 コア。

ついでに " Sandy - Ivy Bridge " シリーズ CPU についての考察になるかも?

商品として流通する i5-2500T のスペックは以下
Normal_i5_2500T.jpg
Intel Core i5-2500T Processor (6M Cache, up to 3.30 GHz)
http://ark.intel.com/ja/products/52212/


入手したのは 「 ES =エンジニアリングサンプル」 の中古品。
正規版とは異なり、最大 x41 倍の(ターボブースト)稼働が可能といったモノでした。
i5_2500T_ES_Speed.jpg
キャプチャーが面倒なので定格( T.B )は超えるよという値にて。
ただし超省電 「 T コア」 なので、 TDP 制約により常時 4.1GHz 動作ではありません。


CINEBENCH R11.5 によるベンチ結果
i5_2500T_R115_score.jpg
シングルコア値はクロック(平均実働 3.8 GHz 前後)に順当でしょう。
フルコアで低いのは、 TDP 制約= 4 CPU で利用率 100% だと、約 2.7GHz 稼働のため。
( TDP = peak 95w ~ common load 65w という、私の M/B 設定に依存)

Super π と Hyper π でのベンチ
Super_Hyper_pi_1M.jpg
定番「 Super π 」 ベンチもと思ったら、昨今はマルチコア対応の 「 Hyper π 」 が主流なんですね。
「 Super π で 10 秒」、「 Hyper π だと 14 秒後半」 というのも、 TDP 値がらみの実動作からでしょう。

○備考

TDP : 従来は 「消費電力や発熱」 に意訳されがちですが、 Sandy / IvyBridge 世代については、文字通り 「設計出力」 (熱出力≒ LSI の実質出力に相当)と思索するのが妥当でしょう。
多様なコア選別はこのためであり、実動作には TDP による上限があることをお忘れなく。
世評は 「低いほど高性能」 ですが、連続する実働性能では真逆の関係になります。
( K コア構成によるオーバークロック時を除く)

省電力コア: 「 S 」 「 T 」 といった省電力系コアが、この世代の特徴の一つですが・・・ TDP 動作を含めて考えるなら、性能上は 「無印で低クロックな下位コア」 が近似となる可能性がありますので、詳細スペックを比較のこと。



旧世代 Intel CPU のおさらい
E6750_i3_540.jpg
E6750@3.2GHz と i3 540@4.1GHz 動作ですが、動作性能の傾向は掴めると思います。
初代 Core i の時代から、 HT は+ 1 コアに相当する実効アリ。

なお、画像の i3 540 スコアは「 4GHz 超で完動作するか?」の検証値で、最大値ではありません。
定格電圧での高効率を探ったところ 3.9 GHz で 1.30pts (シングルコア値)と、 Core i3-2xxx 系の 3.2GHz に相当でした。



SandyBridge 世代での比較
G840_i5_2500T.jpg
市価七千円未満の下位グレード Pentium G800 系ですら、驚愕の高パフォーマンス。
基礎性能において Intel の全旧世代はもちろん、 AMD 最上位コアをも凌駕してます。

今や Core i は目的別の中上位コアであり、性能面なら Pentium / Celeron で必要十分が実感でしょうか。
また、現行全 Intel CPU はアイドル 1.6GHz 動作なので、低スペックコアは結果的に省電力 CPU とも言えます。

ところで、自作界ではスペックとして 「マルチコア性能」 を重視する傾向がありますが、経験からは複数コアによる 「実効となる性能」 が、必然上昇する 「消費電力/発熱」 をトレードオフ出来るとは・・・到底思えませんでした。
ですが、この点で EIST T.B 、或いは TDP で細かく制御される Intel CPU には隙がなく、価格やグレードなりの性能が準備されている点も、大きな進化ポイントでしょう。


現実の PC 動作感にほぼ直結する、同シングルコア・スコアをネットから拾ってみました。

cinebench_R115_single_score.jpg
比較にある登場時 5.5 万円もした CPU も、(定格だと)現行ローエンドレベルの性能なんだ・・・

CB_R115_single_score.jpg
他方で AMD CPU は、世代や微細化に関わらず、 '08 年頃= K10 世代から全く性能向上していませんね。
でもまぁ、自作なんて実利ではなく趣味に過ぎない。
Core2 世代の PC でも 「性能に不満がなく自作に飽きた」 というユーザーが現実に居ますしね。

cinebench_1core_score.jpg
アーキ刷新で旧型が上位となる、奇抜な AMD 製品が同社の現状を良く表してます。
現行 AMD ラインナップも、低価格=低クロック×少数コアという公式によって、偽りの序列を堅持してる・・ようです。

このベンチ比だけではありませんが、 Intel では 「ハイパースレッディング( i3 と i7 )」 「ターボブースト( i5 以上)」 によって実際にはもう少し高い性能が出るのに、「定格クロック」 上は低い数値を明記するなど、クラス別の商品戦略になっています。

○ Sandy / IvyBridge CPU について

一言、トレンドは「省電力かつ高効率」 でしょう。
自作界では 「 K 」 コアによる先鋭的な OC が話題の中心ですが、個人的には、もう古い切り口に感じます。
廉価コアによる OC =下克上な自作という浪漫がなくなったのは残念ですが、それだけ厳密なコア選別とも理解。
また、最大・最小値といったベンチスペックでは判りづらいのですが、実際に常用した省電力性がスゴいですよ。

IGP :世評が低いのは奇妙なほどで、 HD 2000 ですら全くもって実用。
QSV :対応ソフトや得意とするファイルがピンポイント過ぎて、イマイチです。

ラインナップは多種ですが、現時点のモノをざっと紹介

Celeron G400 系: 1 コアかつ低クロックなので、美点は省電力性のみ
Celeron G500 系:デスクトップ系ローエンド⇔ Core2 世代の中上位性能に相当
Pentium G600 系:ほぼ同上。上位 G800 系との差異は、 RAM:DDR3-1066 となる点
Pentium G800 系: Core i3 の HT を無効にした廉価版で、同対比としてやや低クロック
Core i3 2000 系: i5 のキャッシュとコアを半減させ、 HT 有効とした中庸コア
Core i5 2000 系: i7-2000 系( Sandy )からキャッシュ減少、 HT 無効としたコア
Core i5 3000 系: i7-3000 系( Ivy )同上
Core i7 2000 系: EX 系を除く Sandy 世代ハイエンド、 キャッシュ 8M / HT 有効
Core i7 3000 系: Ivy 世代ハイエンド、同上

個人的に気になるのは 6月発売 予価 1.4 万円とされる
Core i3 3225 (2C/4T/3.3GHz/L3 3MB/TDP 55W/HD 4000)かな?

対応 RAM に特段の進化はありませんが、 IvyBridge 世代は DDR3-1600 が主流です。
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