2012
12
01

スタッドレスタイヤのお勧め 2012-3 冬

studlesstire.jpg

友人にお勧めを尋ねられたので、ついでにまとめてみました。

私は以前、自動車競技をかじった経緯があり、このことで関連業界にも知人が多く、また雪の峠道を暴走するという下品な経験があったりするのが、友人にアドバイスを求められる理由でしょうか。

まっ、参考に値するどうかは見る人次第。
個人の妄言であり、至って誠実な見解でもあります。

○スタッドレスの重要な性能要件
タイヤには多くの性能が求められますが、スタッドレスにおける重要な性能要件は 「氷上性能」 でしょう。
どこかの大学教授のテストによれば、各社製品のその性能差は 5% 程度だそうですが、それって机上の空論かも。
現実には例え 1% の差であっても運命を左右することにもなりかねませんよね。
また、下にも記しますが使用状況に対し性能要求が過酷なスタッドレスでは、 「新品時だけの性能」 も無意味だったりします。


○唯一のイチオシ
ブリヂストン社の 「ブリザック」 シリーズのみが、私が推奨する唯一無二の存在です。
BS_revo2gz.jpg
推奨理由は圧倒的な氷上性能の高さと、その経年劣化の少なさ。

ちなみにブリヂストン社のタイヤは他社よりやや高値なのがネックとされますが、タイヤ購入は結構な出費ですし、結果として無視出来ない安全性を左右します。
もし私なら、三割前後の価格差で比較するのはバカバカしいとすら思います。
同社は販売戦略として通常販売用(プレミアムブランド)に REVO GZ を置き、廉売用には旧世代 REVO 2 を設定。
(個人的には REVO 2 でも他社よりはずっと優位と判断します)

さらに一部専売店向けに ” ST ” シリーズという廉売ブランド(トレッド・パターン合致する旧世代に準じる性能)もあるようです。
BS_ST30.jpg

ただ、同社が先進かつ推進するランフラット( RFT ブランド)については、国内の道路環境では特に選ぶべき場面も、優位性も薄いと感じます。
※ランフラットタイヤは近年のスペアタイヤを搭載しない車両には必須に近い内容ですが、そもそもパンク修理という概念がなく、同時に現況では交換に必要とされる在庫が各所に常にあるとも限りません。
また、単体重量が重いので走行性能や燃費には若干の悪影響もあり、パンクによる走行不能が生死に直結するような状況においてのみ有為な存在かも※


○他社製品の情報
身も蓋もない結論だけではアレなので、一応他社製品の情報も。

・ヨコハマ 「アイスガード」(ジオランダー)
実性能に反し No.2 ブランドイメージと価格相場があり、あまりお勧めしません。
仮に検討に値する価格差なら、最新 iG50 で REVO GZ の五~六割前後でしょうか。

ラインナップは超廉売用に 「 iG20 (旧々々世代)」、廉売用に 「 iG30 トリプルプラス(旧世代)」 、通常販売用に 「 iG50 」 を用意しますが・・・
YH_3030plus.jpg
(疑惑内容は外観だけでなく、 「アーティクルナンバー」 という社内管理番号が同一なこと)
旧世代 「 iG30 トリプルプラス」 には旧々世代 「 iG30 (トリプル)」 の名称と宣伝文句を差し替えただけの同一品という疑惑がある。
さらに最新 「 iG50 」は自社宣伝値ですら微々たる性能向上率(一般的な工業製品なら、 「有為な向上なし」 と言えるレベル)しかなく、この三世代に殆ど性能向上がない⇒販売戦略のため、二年置きぐらいに外観デザインや名称を変えているだけ?という不信感を持ってます。


・ダンロップ 「グラスピック」と「ファルケン」ブランド
値段次第では許容。

同社は自社銘柄を通常販売用に据え、傘下とした旧オーツタイヤの 「ファルケン」 ブランドを廉売向けとしている模様。
個人的には両ブランドともあまり試したことはないのですが、ダンロップ社のそれは基本的にタイヤとして優秀の感を持ちますし、旧オーツタイヤの製品も評判が良かったと記憶します。
検討価格としては、上記のヨコハマに同等かな。

・トーヨー 「ガリット」(ウィンタートランパス)
こちらも値段次第。

このブランドも個人的には試したことないのですが、周辺情報としては 「意外に良い」 という意見を良く聞きます。
また同社は旧オーツタイヤ同様にブランドイメージが低く廉売されてはいるが、その製品群は意欲的で結構優秀という評価が多いようです。
ただまぁ、検討価格としては他社より少し安めが良いかなぁ?というのが正直なところかと。

・ミシュラン、その他
MiPi.jpg

少なくとも氷上性能は国産タイヤメーカー品が世界最良のレベルにあり、この分野において海外メーカー製はハッキリ言って二流以下です。
この点は知名度や評価の高いミシュランやピレリータイヤも同様であり、個人的に世評の高さはブランドイメージによる誤認と断言しちゃいます。
なので氷上性能の評価としては、欧州ブランドも(定評ある)アジアンタイヤも同列評価で妥当かもしれません。

そういう意味では、とにかく安くあげたいなら強烈に廉売されてる 「ナンカン(台湾)」 あたりが一番かも。
Nankang_AS1.jpg

ちなみに、本来北米ブランドであるグッドイヤーは国内においてダンロップが開発生産していますが、性能面では海外ブランドに近似です。


○スタッドレスの効きと宣伝文句
かなり大雑把にですが、スタッドレスタイヤにおける 「効き」 の主要件はトレッドゴムの柔軟性にあります。
ただし、これは耐摩耗性において二律背反となり、同時に経年劣化をも考慮しなければならない。
これが各メーカーの技術力=製品性能の差です。

個人的な知見によれば、ゴムは油に似た成分を増やすことで柔軟性が増すそうですが、それだけでは経年劣化に対応できず、使用環境の過酷なタイヤでは初期柔軟性を与えてもワンシーズン程度しか実効性能を保持し得ないそうです。
(この点において 「新品の性能比較」 なんてのは、さして実用参考にならないかも)

コレを初期に製法分野で解決したのがブリヂストン社の 「発泡ゴム」。
現在ではヨコハマも同系の製法とされ、他社においては繊維や樹脂などを混ぜ込むことで、通常製法を超える長期の柔軟性を持たせようとしているのかもしれません。

ですが、各社ともトレッドゴムに対する性能広告は違いますね。
これは本来一つしかない宣伝文句が陳腐化するのを避けたイメージ戦略であり、有り体に言えば各社が暗黙で唱える虚構に感じます。
ごくごく単純な話、電子顕微鏡を使わなければ見えないような発泡や繊維や樹脂が、高速で接する氷に食い込んだり水を吸ったり出来るでしょうか?

なお、以前ブリヂストン社は他社製品のトレッドゴムを分析し、謳われているような発泡や繊維の均一な分布などなく、こうした性能を持ち得ないと主張していました。


○その他アドバイス

スタッドレスが一番効かない状況とは、路面の水分が凍結するかどうか氷点ギリギリの温度(気温がプラスでも路面はマイナスかも)状況。
逆にマイナス数度といった低温環境では、非常に良く効きます。
イメージでは極寒冷地における評価を求めるかも知れませんが、実際に過酷な使用条件とは、やや気温が高く、降雪量も少なく、かつ交通量の多い路面かも。
他方で多積雪には、単純にタイヤ残溝量が影響大です。

それと、非降雪地域のユーザーは高額なスタッドレスタイヤの代わりにチェーンを思い浮かべるようですが、アレは豪雪状況などでの緊急用に過ぎず、基本的にスタッドレスの代替にはなりません。

なお、予算的に中古を求めざるを得ない場合は、経年と残溝の表記には注意。
スタッドレスタイヤは五分山で冬タイヤとしての効きをほぼ失っており、新品比でリーズナブルな内容かどうかを良く検討のこと。
経年については保管状況によりけりですが、汚れを残したまま露天放置したものなら、 残溝量に関係なく 3 シーズンぐらいで(柔軟性において)寿命ですよ。


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