2013
02
10

Celeron G1610 で組む、 三万円自作 PC (改定版)

homebuilt_computer.jpg

IvyBridge 系で初の Celeron が発売となり、激安構成でも実用的な自作機が組めるご時勢になりましたねぇ。
ちょうど身近でも、自作を始めたいという大学生くんに尋ねられたとこでしたので、それらについて、ちょっと情報をまとめてみました。

※ 市場流通品と価格の変動に従い、記載の一部を 2013 年 7 月 19 日付内容に改定。

対照予算では PC を構成するパーツ全ては網羅しておらず、新規というよりプラットフォームの更新向きですが、まぁイロイロ頑張れば・・・不可能ではないハズです。
○エントリークラスが出揃うのは春

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まず Intel 製品のロードマップや販売スケジュールから、現行アーキテクチャーにエントリー版が出揃うのは(今のところ)登場の翌年春になります。

今年 6 月 には新アーキの Haswell-LGA1150 が登場しますが、この時点で市場に出回るのは中上位版の Core i 系だけであり、廉価帯については 2014 年春まで Sandy / IvyBridge-LGA1155 品が「現行」となります。
つまり、各世代とも登場期には中上位の製品のみが発売され、廉価なエントリークラスが出揃うのはモデル末期になってから、ということです。

○システム= SSD でも、最小構成は二万四千円前後
Celeron_G1610.jpg
CPU :『 Celeron G1610 (現時点の通販最安はソフマップさんの \3,980 )』
2013 7/19 日付の最安値: PCDEPOT さん(通販・送料無料) ¥ 3,870

備考:同等価格かつ並行販売となる SandyBridge 世代 G4/500 系との混同に注意。
G1610 はエントリークラスの性能ですが、 Core i3-2120T ( SandyBridge )及び Pentium G2120T (IvyBridge )、ノート用なら Core i5-3317U ( IvyBridge-BGA )と同等の処理性能ですから、普段使いで不満が出ることは少ないでしょう。
良く知られた旧世代比では、消費電力 25% 程度で Core 2 Duo E8500 の処理性能を達成していることになります。
また、内蔵グラフィック性能もフル HD 動画や Blu-ray 再生に問題は生じません。

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M/B :『 ASUSTeK P8B75-M LX PLUS (¥ 5,527 )』

備考 :市場流通から Z68/H67/H61 ⇒ SandyBridge Z77/H77/B75 ⇒ IvyBridge という誤解が一部生じているようですが、本来は Z/H を含めた Intel 6 系全てが IvyBridge に対応し、 H61 は後継の H81( LGA1150 )まで個人向けエントリークラスの「現行」チップセット。(製品個々のサポートはベンダー対応によります)
一方で B75 は従来からあるビジネス向け Q 系チップセットの廉価版ですね。

※ 現時点は H61 ⇔ B75 マザーの価格が拮抗していますので、 B75 マザーで良いでしょう。

また、 Intel 7 系で標準化されつつある主な新規格にしても
PCIe Gen3 : M/B ではなく搭載 CPU に依存
SATA2 と SATA3 :数値的な速度差も、体感としては SSD でもやや困難
USB3.0 :対応機器が必須の上に、その速度が活きる場面はそう多くはない
と、現時点ではぜひとも欲しいとまでは言い難い内容です。

廉価帯製品の補足
『 ASRock H61M-HVGS (¥ 5,064 )』
春先では最廉価だった AsRock H61 マザーの後継品で、 B75 マザーよりは廉価です。
現時点は価格差の面でイマイチですが、 LGA1150 エントリークラスの流通で化ける?


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RAM :『 CFD W3U1600HQ-4G DDR3 4GB x 2枚( ¥ 6,619 )』
(参考:春先当時の価格:¥ 4,639 ! 値上がり品目の筆頭ですね)

備考: LGA1150 も DDR3-1600 対応なので、次作や中古売却に使い回しが効くでしょう。
なおこの点で、やや安い DDR3-1333 規格や 4GB セットは割高で次への流用性も乏しく、結果的に「安物買いの銭失い」になる可能性大。
それと Windows 7 では見掛け上のメモリー管理によって 4GB でも「余っている」ように見えますが、実は 8GB だと僅かながらシステム高速化に貢献しますよ。


Samsung_SSD840.jpg
SSD :『 Samsung SSD840 120GB (¥ 7,980 )』
※ 注 リンク先画面左の Amazon.co.jp 扱い品:配送料無料も購入できます。

備考:自作の面白みとして HDD との価格差が小さい SSD をチョイス。
TLC NAND 品ですが、メーカー 3 年保証かつ既に高い流通評価を受けている製品です。
なお OS インストールに不足はありませんが、予算次第で HDD ストレージの追加を推奨。


補足:より安く、容量に心配のない内容なら、やはり HDD 一択
WD_Blue_WD10EZEX.jpg
HDD 『 WD Blue WD10EZEX/N(¥ 5,980 )』が人気。
(※ 注:リンク先選択にて「通常パッケージ(梱包あり)」も選べます)

備考:より廉価な旧型もありますが、スペック上で初期の SSD に匹敵する速度を持つ、この世代をオススメします。
システム SSD を止めて HDD 一択にすれば、廉価で容量不足の心配もなくなるでしょう。
もちろん競合他社にも同等製品がありますので、容量ともお好みでどうぞ。


○その他・周辺機器について

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光学ドライブ:内蔵型 Blu-ray 『 Pioneer BDR-208BK/W ソフト付き(¥ 7,680)』

備考:ブルーレイ視聴用途に、やや予算度外視の例として挙げましたが、もちろん新品で二千円未満の DVD マルチドライブでも構いません。
なお、今や PC で光学メディアを読み書きする機会は激減しており、中古や外付けドライブでも十分事足りるという考え方もあります。
ただ他に PC を持たない初自作の場合には、 OS のインストールには必須。
ですがもし Windows 7 以降の作成環境があれば、 USB メディアからインストール出来る(しかも高速)ので、もう必須ではなく個々での用途次第でしょう。


Y_Auction.jpg
ケース :拘るなら二作目から

備考:主要パーツが低廉化する一方で、ケースはむしろ割高な存在に。
また、自分にピッタリなケース選択というのは相応に経験値が必要なので、初めはヤフオクなんかで適当な(ただしちゃんとした規格品の)中古ケースを安く買うのが良いんじゃないでしょうか。
目標予算は(送料込み)二千円未満ですね。

初心者への忠告としては、デカく感じても最初はミドルタワーを選ぶこと。
lowprice_PC.jpg
自作の愉しみには、かなりの部分でパーツ変更や配置などがあるので、容量として必要十分な程度では、かなりストレスのある大きさになります。
逆にスカスカなら「入る何か」を入れたくなる、のが自作道でしょうかね?


KTS450PS.jpg
電源:『 KEIAN 450W KT-450PS(¥ 2,570 )』

備考:安くて評判も良いようなので挙げましたが、特にコレがお勧めという訳ではありません。
なお、低廉品には初期不良や短寿命といったモノも多いようなので、保証期間内での使い捨てと割り切るべきかも。
容量も、廉価構成=結果的に省電 PC ( Max 100W 未満)なら必要十分です。
経験論としては、廉価 PC サーバなどの電源(ヤフオクなどでバラ販売されてる=二千円前後?)の方が、廉価な PC 電源よりはるかに良品質だったりします。

LG_23EN43V_B.jpg
モニター:『 LG 23インチ 23EN43V-B (¥ 13,980)』

備考:これも予算超過でしょうが、とはいえ無くてはならない存在。
仮に中古などを考える際は、新品がこの値段で買えることをお忘れなく。
設置場所の広さと相談になりますが、 16:9 画面では 23 インチが使い易いと思います。
20 インチクラス⇒ちょっと小さい、 27 インチクラス⇒広いが設置バランスに困る


OS :取り敢えずは Windows 8 評価版で稼働チェック
Windows 8 Enterprise 評価版のダウンロード
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh699156.aspx

備考:自作機は正に機材適用への稼働評価なのですから、一応の安定稼働環境が伴うまで評価版(最大 180 日の稼働)で良いでしょう。

先月までなら Windows 8 pro ( Upgrade )が \3,300 で買えました。
(ちょっとした裏ワザで \1,200 〜 \1,800 購入という人も・・・)
Win8_Upgrade.jpg

まぁコレを転売目的で買った人達がじゃんじゃんヤフオク出品してますから、納得できるなら今のところ Win 8 を数千円で買えるでしょう。

ちなみに Win 7 pro も登場時の限定特価は \7,000 でしたし、昨年末まで配布されていた Win 7 の評価版は正式に 2 年近く使える存在(もし持っていれば、今でも使えますよ)でしたから、 Win 8 だけが過去に例を見ない超絶お得といえるほどの存在でもありません。

ところで、 Intel のロードマップなどから 2015 年以降、従来形式での自作市況にはかなり不透明感がありまして、今までは当たり前だった PC 自作環境の多くが過去のものになる可能性があります。
LGA_Roadmap.jpg
これを Windows サポート期限に当てはめると、 Vista / 7 でも将来性は十分かもしれませんし、その頃には Android など別の OS が台頭してるかもしれません。
まっ、とは言っても今までだって 3 年先の自作なんて読めませんでしたけどね。


○オマケ情報

LGA1155 と LGA1150 は CPU クーラー流用可。
LGA1155_1150.jpg
少し前から情報はありましたが、一部メーカーさんでは明記してますね。


※ 注:現行の LGA1155 裏パネル( ILM バックプレート)は、規格寸法が違います。
Intel 7 系マザー・ IvyBridge の登場時から? LGA 1155 マザーでの CPU ソケット裏パネルは突き出し量が大きくなっており、従来型のクーラー・バックパネルは正しい装着が困難になるものがあります。

BS1156_v3.jpg
プッシュピン式のリテール / 一部社外クーラーテンショナーを、お手軽価格でバックプレート+ネジ止めに替える Ainex BS-1156 ( v2 → v3 )なんかが代表例。

[BS-1156] 仕様変更について
http://www.ainex.jp/support/bs-1156/spec-change.htm

また、上記で紹介した ASRock 社のマザーには LGA775 クーラーが使える穴が開いている製品が複数あるのですが、 LGA775 のバックプレートは十字形状なので、同様に影響を受ける場合があります。
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