2013
02
23

動画エンコーダーソフトを比較してみた

Espresso6_GUI.jpg

先日 PC 自作をアドバイスした若人から
「お勧めのエンコード・ソフト」を尋ねられました。
(現実には動画変換=トランスコード用途ですね)

最近は比較検証してなかったので、漠然とした記憶でフリーなら
「 Hand brake 」「 XMedia Recode 」じゃね?

と答えたものの・・・何となく気になり、著名フリーソフトに市販品(体験版)も加えて比較テストしてみました。
これが意外に興味深かったので、ちょっとまとめてみましたよん。



○比較したソフトとバージョン
※◇= QSV 非対応フリー ☆= QSV 対応フリー ★= QSV 対応有償製品※

Hand Brake Ver,0.98
HandBrake098.jpg
複数プラットフォーム動作する、定番のフリー動画変換ソフト。
なお、 SourceForge.JP による日本語版は、かなり旧いバージョンで更新停止中なので本家版を強く推奨。
ところで SourceForge.JP さんでの「読み: ハンドブレイク」って・・・
(綴り=カタカナ英語としての読みは 「ハンドブレーキ」ですよ )


XMedia Recode Ver,3.1.4.6
XMR_ver3146
たぶん、こちらも今や定番のフリーソフトでしょうか。
ほぼ同等機能の Hand Brake との差は、後述の変換成果の傾向によるかと。


Media Coder 0.8.18.5360
MediaCorder08185360.jpg
GUI を備えるフリーソフトとしては、たぶん唯一の QSV 対応。
素晴らしい機能なのに、イマイチ定番になれない理由は動作が不安定なせい?
MediaCoder 0.8.18.5360 日本語化ファイル(日本語化工房 様)


Media Espresso 6.7
Espresso6_DL.jpg
QSV 対応の爆速な動画変換(市販)ソフトとして超有名な存在。
何故か?公式も未だ Ver,6.5 を表記していますが、現行は Ver,6.7 に更新済です。
Media Espresso 6 [ダウンロード版]


ArcSoft Media Converter 8
MConverter8_GUI.jpg
Media Espresso の直接ライバルにして相手にない長所を持ちながら、国内には販売チャンネルがなくイマイチ無名な市販ソフト。
( GUI は英語ですが、日本語ファイル名とその表記に対応します)
また単に「 Media Converter 」と呼んでしまうとフリーソフトの方が著名という可哀想な存在でもあります。


○変換比較の内容
1080p の mp4( 116MB 3:31 / アップコンバートされたアニメ動画)を 1280 x720 にリサイズするという簡易チェックにて、その速度・画質・容量の変化を確認。


◎取り敢えず結論(個人的なオススメ順)

Hand Brake Ver,0.98
QSV 非対応としては変換が速く、各種コーデック・メディアに対応な上、設定に拘れば高画質でサイズ縮小も可能とベストバランス。
対比となるであろう XMedia Recode とはバックグラウンドのエンコーダー( ffmpeg or x264 )の違い?色調がやや良い感じがしました。

Media Espresso 6.7
デコード / エンコードに QSV 両対応のせいか、 h264 変換なら超爆速。
MEspresso_QSVsetting.jpg
とにかく QSV 対応重視なら、コレ以上は無いかと。
MEspressp_HD.jpg
また、変換速度は多少落ちるものの、高画質設定= TrueTheater HD は色調(ピクセル深度)が深くなったような効果が顕著でかなりオススメ。
機能面ではかなり限定的ですが、望む内容と合致なら価格応分の価値あり。


ArcSoft Media Converter 8
ライバルの Media Espresso 6.7 と比べると、簡易編集や
MConverter8_Editer.jpg
フォルダ監視機能など痒いところに手の届く美点あり。
MConverter8_op.jpg
また変換機能や画質は平凡だが、単純過ぎる Media Espresso より操作系が分かり易い。


XMedia Recode Ver,3.1.4.6
Hand Brake とは直接ライバルとなるであろう、多機能・詳細設定が可能なバランスの良いフリーソフト。
こちらは MEncoder がメインなのか?画質面でやや差異も見られるが、他方でかなりサイズ縮小が可能なので、用途別に Hand Brake との併用もアリかと。


Media Coder 0.8.18.5360
フリーにして QSV 対応かつ多機能と、スペックだけ見れば最強だが・・・・
MCoder_error.jpg
とにかく動作が不安定(しかも再現性がなく、起動の都度違う)なことが致命的。
機能的には素晴らしいが、動作面でイロイロ面倒くさいので人には勧められないが正直なところ。



※備考:各ソフトでの変換画質に極端な差はなく、速度を重視するか?ビットレートなどの設定、或いは多コーデック対応など機能に拘るか?次第かも。


◎比較データ類(概ね各ソフトでの標準設定による)

変換速度(速い順 ※ 4core 2.5GHz 動作の CPU なのでソフトウェアエンコは遅めです )
Time_MEspresso6.jpg

Media Espresso ( 19 秒)> Media Coder ( 51.8 秒)≧ Media Converter( 67 秒)> Hand Brake ( 94 秒)> XMedia Recode( 202 秒)
Time_MediaCoder.jpg
Time_MConverter8.jpg
Time_XMR_1500bps.jpg


変換後のファイルサイズ(小さい順)
Media Coder ( 36.4MB )≦ XMedia Recode( 39MB )≦ Hand Brake ( 40MB )
Media Converter( 99.8MB )≦ Media Espresso ( 116MB )


※備考:有償製品 2 ソフトに共通なのは、とにかく変換速度と画質(オリジナルを無視したビットレート)を重視らしく、ファイルサイズを小さくするような変換は基本的にない⇔設定によっては元サイズを超える大きさになることに注意。
MEspresso_setting.jpg

MConverter8_settings.jpg

他方、フリーソフト群ではやや低ビットレート設定(今回は 1500bps )することでファイルサイズをかなり縮小することも可能⇔画質劣化はあるものの、トレードオフと捉えれば酷く劣るというレベルでもありません。

※備考その 2 : QSV 利用の速度と画質
以前( 2011 年前半)にテストした時は「間違いなく速いが、画質イマイチ」と思ったのですが・・・・
今回は「( h264 変換なら)使わない理由がない」と断言出来るほどに良好でした。

ただこれが今回はリサイズに過ぎないからなのか? SDK やソフトウェアの対応能力が更新されたからなのか?は、今回の簡易比較ではちょっと不明ですね。


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