2013
07
14

夏なので「 CPU グリス」ってもんを考察してみた。

different_kind_grease.jpg

一応 PC 自作歴延べ 12 年な私ですが、専用に別売される

「サーマルコンパウンド」
( 別称「CPU グリス」、「放熱グリス」等々)
って、一度も使ったことがないんですよね。
新品塗布済とかクーラー付属品は普通に使ってましたが、別売品は皆無。
もちろん、自作 er らしく常時 OC してましたが、グリスに拘ったことはありません。

理由は至って単純、初のクーラー付け替えに整備用のシリコングリスを代用したら、殆ど温度差が無かったから。
そんなの単なる誤認とは判ってましたが、冷却に拘るなら良質なクーラーなりファンを買った方が良いとも思ってたんですよね。

でもまぁ夏だし、一度ぐらい?なんて気まぐれで購入。
えぇ、画像にある通り、自作 er & PC オタにあるまじきトンデモ比較もアリですよ。
今回買ったのはサイズさん扱いの PROLIMA TECH の PK-3 ってヤツ。
よく判りませんが、国内ニューカマーながら海外の高評価から期待の製品っぽい。

ググって知った定番の AINEX AS05 とか、国内専業メーカーな信越 WW-7783D あたりも候補でしたが・・・
この分野では私のオタク成分が足りないので、千円超の些細な価格差で折れちゃいました。

○ PROLIMATECH PK-3 について
ともあれ、少し真面目な使用感等から。
PROLIMA_TECH_PK3.jpg

☆硬さ
他に比較基準を持ちませんが、思っていたよりは柔らかい。
分野外で不適切な例えですが、手触り含めて昔ながらの「タミヤパテ」にそっくり!

☆塗布しやすさ
粘度はともかく、上記のような「粒子感」があって「塗る」のは困難。
伸ばそうとすると、透けるほど薄い部分と「ダマ」になる部分が出来ますねぇ。

塗りに頑張らず、適度な「センターうんこ」塗布が順当に思えました。
参考動画
Prolimatech PK-2 & PK-3 Thermal Compounds Review


ちなみに、容量 1.5g でも無駄に盛らなければ 5 回は塗り替えイケます。

☆塗布の裏ワザ?
初回設置のグリス伸展確認を兼ね、塗り直し(拭き取り)してて気付きました。
ブレーキクリーナー(有機溶剤)で拭き取ろうとしたら、キレイに伸びるんです。
そもそも「塗る」には希釈成分が足りないんでしょうね。

ざっと塗って、有機溶剤を含ませた不織布で拭き取るようにすると、薄く塗布可。
持ってなければ、ホムセンで「パーツクリーナー」と「キッチンペーパー」を購入。
プライベートブランドの一番安いヤツで良いので、二点で¥ 500 未満でしょう。


○これまで常用してた(トンデモ)グリスのこと
applied_grease.jpg

最初に使ってたのは、スリーボンドの 1855 というシリコングリス。
スリーボンド:シリコングリース1855.100g

わざわざ買ったわけではなく、ディーラー勤務の知人からの貰いモノでした。
画像の 10g 版だと思いますが、かつてはトヨタ純正ブレーキパッド付属の余剰品ですね。
でも車両整備用としても高品位な部類で、樹脂も金属も侵さず導電性もない。

かなり柔らかいんですが、 CPU グリスを超える適用温度域(ブレーキ周りに使えるぐらいだから当たり前)なんで、動作温度で流れ出すとか有り得ません。
「熱伝導性」に拘らなければ、代用どころか実用できる実績ありです。

次に使ったのは、タミヤのセラグリス。
タミヤ セラグリスHG
現行商品では(上画像)後継の「セラグリス HG 」みたいです。

これも昔、甥っ子のミニ四駆遊びに付き合って買ったのが余ってただけ。
たまたまスリーボンドグリスが見当たらない際に
ボロン(窒化ホウ素)配合」って書いてあるし冷えるんじゃね?と軽い気持ちで流用。
(真剣に検証してないけど)見た目さらに 1 〜 2 ℃冷えたので、以後常用してました。
スペックなんて全然判りませんが、流れ出しなど不都合・不具合は一切ありません。


最後に、今回お遊びで使ってみたのが DIXCEL ブレーキパッド グリース
DIXCEL_grease.jpg

これも貰い物でしたが、なんとまぁメーカーサイトにありました。
http://www.dixcel.co.jp/subcontent/others/grease.html
わざわざ買う用途が微妙ですが、定価で買っても税込¥ 315 みたい。

概要を見るとバックプレート / シール兼用なので、樹脂・金属不侵食で −50〜 300 ℃ぐらいは平気でしょうか。
なお銅粉を思わせるキラキラ粒子が混在し、指で擦るとかすかに粒子感もあり。
全く気にしませんでしたが、導電性があるのかも?
上記スリーボンドシリコン同様に柔らかいのですが・・・流用感はイマイチ。

○ざっと比較⇒アイドル温度編
結論から言うと、温度対比では TAMIYA セラグリスが一番冷えました。
まぁそんなハズはなく、ここでは一旦の参考値ですよ。
idle_temp.jpg

大まかな比較値としては、青枠内もしくは「 Physical id 0: 」値。

周辺気温は 27 ℃前後(エアコン表示)、ケース内 29 ℃前後と思います。
まぁ厳正な比較テストじゃないので大目に見て下さい。

CPU : Core i5-2500T (ES)
クーラー: LGA1156 純正銅柱型を AINEX BS-1156 で固定。

※画像内数値などへの注釈
左からセラグリス、 PK-3 塗布一回目と、伸展状況確認後の二回目塗布。
Physical id 0: = BIOS 読みの CPU TEMP に同じ
各 Core 温度は、 M/B 設定から 0 ℃〜 CPU 温度の変動値なので無視のこと。
SYSTIN = M/B 温度
CPUTIN = CPU 全体の温度( HWmonitor 等での値に近いのはコッチ)
cpu usage =数 % は瞬間的な変動であって、全て同一の動作環境。

なお実は、 PK-3 時のみモニターされてない FAN が一個ボード上で回ってます。
(うっかり環境再現を忘れてました。 SYS ⇔ CPU の温度差でそれと判るかも)

○やっぱ専用品スゲー! な負荷時温度編
ちょっとガッカリしつつも、「真価は負荷時の温度推移だろう」ということで。
よく使う実用負荷な、 CPU 負荷 50 〜 90 % なエンコを 15 分ぐらい実行。
load_temp.jpg

トンデモグリスはともかく、リテール塗布グリスだと
Physical id 0: 値が 60 〜 62 ℃だったので、なんと 10 ℃近く減。
熱くならないので、 PWM ファンも回転数が殆ど増大しなのを実感。

一般的なシステム情報アプリ値に近い CPUTIN も、上限 38 ℃止まり。

これまた標準グリス(驚くほど厚かった)では 58 ℃超になった PCH 温度も
43 ℃から微動だにしない!

なるほどスゲェ・・・
熱伝導性ってのは、負荷時にこそ大きな差が出るもんなんですねぇ。
今までは「高い」「要らない」と思ってたけど、わずか 1.5g でも 4 〜 5 回は使えるし、千円ぐらいならクーラー付け替えには使った方が良いかも。

室温 32 ℃(非エアコン)、 CPU ロード 100% 前後の内容で後日追試しました。
ついでに、各ファン位置が間違ってたようなので画像内コメントも変更。
loadTemp2.jpg
各温度値はともかく、やはり推移として上限が抑えられる(熱伝導が上手くいっている)傾向を確認。
納得の製品効果でした。

PC 自作オタ道の、新しい遊びを見つけた思いです。

あえて探せば、国内専業メーカー(旧 GE 東芝シリコン社製)品とか信頼出来る。
PC パーツ界隈では、無名なとこもオタク心がそそられました。
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