2014
04
17

Manjaro Linux 0.8.9 を試した

Manjaro089_Xfce_desktop.jpg

新進気鋭にして赤丸急上昇中の Manjaro 0.8.9 を試してみました。

高自由度の反面で構築がメンドイ Arch Linux のスピンアウトですね。
ただし、こちらは徹底した「入門・初級向け」のディストロになってます。
まだ β 版相当ながら「かんたん利用」への作り込みは、実に丁寧でしたよ。

いやマヂで「 GUI 操作だけ」「素のまま使える」度はナンバーワンかと。
そんな感銘からも、なるべく入門向けの初期構築をレポート。

追記: 0.8.9 新規〜 0.8.10 更新における構築メモ、追加しました。
参考まで
Manjro 0.8.9 Xfce ⇒ 0.8.10 での構築メモ
http://laniusbucephalus.blog49.fc2.com/blog-entry-506.html

○ Manjaro ISO ダウンロード
リリース版=公式系の主環境は Xfce で、他に KDE,openbox があります。
その他はコミュニティ版にて Cinnamon,Gnome や LXDE 等の軽量系も対応。

Manjaro Linux リリース版
http://sourceforge.net/projects/manjarolinux/files/release/

Manjaro Linux コミュニティ版
http://sourceforge.net/projects/manjarolinux/files/community/


○補足:イメージ展開とインストール

どうも DVD に iso 焼きするとインストール等に失敗する場合があるとか。
UNetbootin で USB メモリにイメージ展開すれば、一切問題ありません。
ってか、昨今の PC 周辺環境からして「 DVD に焼いて」って、もういいっしょ。

また「日本語化」も、インストール時のロケール設定だけで完了します。
公式以外で、わざわざ「日本語版」なる iso を探す必要はありません。

試用には、ディストロ主環境の Xfce の 64bit をチョイス。
sysinfo_manjaro089.jpg

動作環境
M/B :Intel DH61BE
CPU :Core i5-2500T(ES)
GPU :nVIDIA GT520
RAM / HDD :8GB / WD3200AAKS(320GB)

sysmon_manjaro089.jpg

画像は複数アプリ動作の数値ですが、素のアイドリングは RAM 消費 600MB 弱。
でも現実的には RAM 1GB 以上を推奨(アプリ稼働の余裕に 500MB )でしょう。
ディスク容量はシステム+ α なら 16GB でも必要十分。
SSD + RAM 8GB なら SWAP 非作成(休止不使用)でディスク節約する手もアリ。


○日本語入力 & デスクトップ環境の追補

基本的に「パッケージマネージャー」操作にて、全パッケージ管理が可能です。
動作そのものは高速かつ確実で、もう「コマンド要らず」な完成度という印象。

ただ「情報」には英文・専門用語が多く、最初は選択すべき内容が難解かも?

☆日本語入力
fcitx_mozc_manjaro089.jpg
何となく fcitx も入れちゃってますが、たぶん不要
「 fcitx 」検索し、以下をチェック+左上チェックマークから導入。
fcitx-mozc fcitx-configtool fcitx-gtk2 fcitx-gtk3

※追記
どうやら「 google 」で検索すれば「 fcitx-mozc 」が出ますね。
Manjaro_fcitx_mozc.jpg
構築済なんで実行してませんが、たぶん関連・依存も入るんじゃないかと。
追記ここまで※

コマンド操作でよければ、端末を「 Ctrl+Alt+T 」キー起動し、以下入力。
sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-configtool fcitx-gtk2 fcitx-gtk3

次に「ホーム」の「 .xprofile 」(隠しファイル・初期は表示)をダブルクリック。
コマンドなら
gedit ~/.xprofile

表示の同ファイルに、以下三行(画像の反転部分)を追記(コピペ)し保存。
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS="@im=fcitx"


fcitx_mozc_jp_xprofile_manjaro089.jpg

「全角/半角」などキー設定は、パネルのキーボード・アイコン右クリックから。
設定反映は、同設定メニュー「再起動」にて。
訂正:要ログアウト

補足
※ gedit は規定で、変更に対しバックアップを残します。
~変更前ファイル名.txt と言った形での並列保存がデフォ(削除可)です。
推奨はしませんが、「編集」>「設定」から「保存しない」設定も一応可。


☆フォルダ名を英語表示に
必須じゃないけど、コマンドなどでディレクトリ指定を要する際には、超不便。
という訳で、以下コマンドで英語名フォルダを追加します。

LC_ALL=C xdg-user-dirs-update --force

日本語のフォルダを任意に削除(手動でも可ですが、コマンドなら以下入力)

rm -r ダウンロード テンプレート デスクトップ 音楽 ビデオ ドキュメント 画像 公開
(注:同フォルダ名で保存済のファイルも、一緒に削除されます)


☆日本語フォント表示をキレイに
パッケージマネージャーで「 ttf 」検索
ttf_fonts_manjaro089.jpg
取り敢えずは、以下とか導入(初期は自動選択されます)で解消。

ttf-sourse-sans-pro
ttf-droid

追記:導入初期はダメですが、数回更新したら
adobe-source-han-sans-jp-fonts (日本語特化の美麗フォントです)
が公式にあるので、以下(または Pamac )で追加推奨
 code:
sudo pacman-S adobe-source-han-sans-jp-fonts

フォント種や好みが判ってきたら、任意に追加・設定して下さい。
パッケージマネージャーで「 gnome-font-viewer 」導入すれば、楽ですよ。
各種フォントを DL (展開)し、同 D クリック⇒「インストール」で追加です。
※↑上記、一部訂正:何度目かの更新で、上記はユーザ環境にのみ適応。
根本的には、root でしないとダメです。

Xfce 上で規定にするのは以下の設定等から。
fontsetting_jp_manjaro089.jpg

なお Firefox 上の文字表示は、同「編集」>「設定」>「コンテンツ」から。


☆ 32bit 系アプリ等の動作対策
64bit システム上では、多くの 32bit 系アプリ等が動かないので対策。

パッケージマネージャーで「 lib32 」と検索
lib32gtk_manjaro089.jpg

大凡は lib32-gtk lib32-gtk2 で動作のハズですが、「全て」でもないかと。
そこはチョッと内容次第なんで、検索表示の中から探るか、別途ググって。

コマンドなら以下
sudo pacman -S lib32-gtk lib32-gtk2


☆ GPU メーカー系( non-free )ドライバの導入
無くても動く( OSS ドライバ)けど、マルチメディア用途では適用必須でしょう。
Manjaro ではワンクリックで最新系導入と、簡単・便利な仕様になってます。
setting_manager_manjaro089.jpg

「ハードウェアの検出」にて「非フリーの・・・」をクリック
nonfree_driver_manjaro089.jpg


☆標準(リポジトリ)にないパッケージを導入
Mnajaro は入門向けなので、兄貴分 Arch より堅実な構成になってます。
ですが「 AUR( Arch 向け) の検索」チェックから、同パッケージ群も検索可。

Build_Dropbox_Manjaro089.jpg
なんとまぁ、面倒な付随操作は一切無しに、全自動で導入まで完遂しますがな。
リポジトリ・ソース・バイナリ・ビルド、 Manjaro ではそんなの理解不要かも。

※補足:より広範囲( deb,rpm 系)なパッケージ管理
正直標準機能だけで事足りるハズですが、更なる更新拡張も、一応紹介。

Yaourt (日本語)
https://wiki.archlinux.org/index.php/Yaourt_%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%29
コマンド
sudo yaourt -S 〜


○その他:現状の入門者に好ましくない動作とか

☆ USB メモリ(リムーバブル・メディア)が自動マウント・参照されない
実は仕様なんですが、他のカスタム設定を思うと、入門向きとしては不親切かな。
「設定マネージャー」>「リムーバブルドライブと〜」にて設定します。

☆ vlc で DVD 再生できない(映像が出ない)
コーデックは入ってるように見えるけど、音声だけで映像が出ませんねぇ。
原因詳細は確認してませんが、取り敢えず「 smplayer 」導入で代替できます。

☆一部 Xfwm (テーマ)に非対応
原因調べてませんが、一部の Xfwm (ウィンドウ装飾等)が描画されません。
追記:勘違いしてましたが、コレ最新 Xfce 4.11 系の仕様みたい

☆ cairo-dock の多重起動や(描画)消失
まぁコレは導入の場合かつ、やはり Xfce 上の仕様ですが

自動起動設定してないのに、次回起動時に多重起動する
→タスクマネージャー等で単一起動を確認し、終了時のセッション保存設定に。

フォント等の設定変更をすると、起動してるのに画面から消える
→変更時だけなんで、一旦ログアウトで解消して下さい。


全般に独自カスタム済 Xfce なんですが、一部の公式プラグインが無かったり。
他方で「あぁ Xfce だとこうなるね」って弱点は、改善なく受け継ぐ部分もアリ。
どうしても不満の際は、他のデスクトップ環境を導入すれば良いでしょう。
追記:上追記に同じですが、 Xfce 4.11 系での仕様の部分アリ

○感想
全くの初心者には「コレで楽な方なの?」と思うかもしれません。
でも Linux の「自由だから自力で」って方向性に比べたら、かなり至れり尽くせり。
特に、現実の構築で細々面倒な部分ほど、明快に解決されてますよ。

なお全般には Ubuntu / Linux Mint 系の弱点を潰した環境造りに感じます。
迷走の Ubuntu →根源的に同依存の Linux Mint →使えない Debian 系の LMDE

一般的「パソコン用途」では、上記全てに勝り、即日に代替出来るディストロかと。
確かに活用情報は少ないけど、そもそも「そんなの要らない」充実度でしょう。

未だ β 版ながら、「入門」「ディストロ選びに悩んだら」両面で推奨です。


Barracuda 7200.14 というか 1TB 系最安かな?データドライブに。
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