2014
05
21

Linux Mint 17 “Qiana” Cinnamon を試した

LinuxMint17RC_Cinnamon_Desktop.jpg

※ 5/31 日付け改定・追記
初出 RC 版記事でしたが、同正式リリース(更新)に伴い、表題他を改定。


今月末リリース予定の Linux Mint 17 “Qiana” Cinnamon
正式版に先駆け公開された、同 RC 版をチェックしてみました。
Ubuntu 派生人気ディストロの、最新系+長期サポート版ですね。

ぶっちゃけ、従来の Linux Mint には
「数ヶ月以上安定運用したい場合、前 LTS 系の 13 "Maya" が唯一の選択肢」
(基礎システム / サポートを Ubuntu に依存+公式にアップグレード非推奨)
という大欠点があったんですよね。

でも今回 Ubuntu 14.04 LTS ベースが加わったことで、選択肢が増えました。
従来系と最新系の両システムが備わったことで、さらに人気が出るかな?

○ Linux Mint 17 Cinnamon のダウンロード
以下公式ブログのリンクから。

The Linux Mint Blog
Linux Mint 17 “Qiana” Cinnamon released!

http://blog.linuxmint.com/?p=2626

日本からの場合、DL 速度は北米ミラーが比較的高速かと。
また容量 1.2GB 前後なので、トレントの方がイライラしないかも?
なお既知ですが、non-free デコーダ内包から国内サーバ提供はありません。

ちなみに、同 MATE 環境版のリンクは以下
Linux Mint 17 “Qiana” MATE released!
http://blog.linuxmint.com/?p=2627

でも GNOME2 / GTK2 系への拘りが無いなら、基本は Cinnamon を推奨。
元来 MATE は軽量志向とかではなく、上記系「従来ユーザ向け」の構成です。
まっ、そんなの好みだけど、GNOME3 系アプリの混在とかではアレでっせ。


○インストールと、稼働初期の雑感
LinuxMint17_Cinnamon_sysinfo
↑画像差し替え: 5/30 日付け、正式版へ更新直後のシステム情報

試用バージョン
Linux Mint 17 "Qiana" Cinnamon RC⇒ stable x86_64
動作環境
M/B :Intel DH61BE
CPU :Core i5-2500T(ES)
GPU :nVIDIA GT520
RAM / HDD :8GB / WD1602ABYS(160GB)

元系 Ubuntu 14.04 に準じますが、ざっと触れると
・従来と UI 類似のインストーラながら、ずっと高速インストール。
・起動・ログオフ・終了も、かなり高速化。(たぶん最速レベル)
・ RAM 負荷も従来系から 150MB 前後低減。
・ GRUB2 更新が用意され、同更新の高速化など。

なお期待の新環境は Cinnamon 2.2.9 2.2.10 、 Nemo 2.2.1 2.2.2 でした。
※追記: 5/23 付け?青文字バージョンへ更新
追々記:正式版 Cinnamon 2.2.13 に更新

LinuxMint17RC_sysmon_1st.jpg
ちなみに、起動直後は「かなり RAM 負荷が軽く」見えますが...

LinuxMint17RC_sysmon_2nd.png
コレ Cinnamon 環境のクセで、稼働と共に RAM 消費量増になります。
ディスクキャッシュを思わせますが、特に高速化はなく、ただ単に消費増へ。
まぁそれでも平均レベルで、少なくとも「重い」というほどじゃありませんよ。

標準アプリが割と大風呂敷なせいか、ディスク消費はやや大き目かな。
LinuxMint17RC_Gsysmon_disk.jpg
ところでさ、Office スイートはまぁ許容として、今どき GIMP って需要あるの?

LinuxMint17RC__Cinnamon_sysinfo.jpg
注目は、WM が「 Muffin 」から「 X-Cinnamon 」とやらになってた点。
修正追記
アプリ表記を鵜呑みにしてしまいました、確認したら普通に「 Muffin 」です。
ただ、描画について Manjaro-Cinnamon 環境( 2.0 ⇒ 2.2 )で比較したところ
★ Cinnamon 2.0.x 系 Muffin :描画バグ
☆ Cinnamon 2.2.x 系 Muffin :バグ改善
と、やっぱり Cinnamon 2.2 系での修正を確認です。
⇒※ただし、Cairo-Dock の画面効果が消える・チラつく現象を確認

源流 GNOME-Wayland 移行に対処の、X-Window 系での再開発なのかなぁ。

ちなみに、この点は Muffin / Mutter のバグを嫌ってた方には朗報。
描画重複では多少チラつくけど、もう「ながら作業」でイライラしません!



システムの日本語化は、インストール時のロケール設定だけで基本完了。
Menu_English_only.jpg
↑なんだけど、新機能などの項目・内容には、全くの手付かずも多数混在。
メニュー名称も日本語化で却って難解だったり、逆に英語だけとか、やや混濁。

でもまぁ、従来ロケール設定の難解さはなくなり、設定としては悩まずに済みます。

ちなみに Linux Mint 日本語公式サイトにある
「 Linux Mint のダウンロード」>「日本語化の方法」
http://linuxmint-jp.net/download.html

同記載の日本語化は ibus 依存かつ、関連アプリも追加なので非推奨。
っていうか Fcitx 環境だから?今の所、さほど有効ではありません。
(同リポジトリのみ導入推奨)

○その他
Firefox
Firefox_LinuxMint17RC.jpg
標準ブラウザは Firefox で、最初から Flash 入りが特徴。

背景とか
LinuxMint17RC_wallpapers.jpg
美麗な画像の壁紙群が標準で入ってました。

なお標準アイコンは、近年流行 GNOME-Feanza のモディファイ版。
別に悪くないけど...一部画像の解像度が低くかったりと、チョイ微妙。
普通に Feanza-coloers ( Mint )の方が良いような...

Bluetooth やタブレット連携機能など、初級者向け機能も標準。
Linux Mint の欠点を補う独自機能=導入アプリ等のバックアップもアリ。

全般に移行・入門ユーザを意識した、分り易い・使い易い構成が美点かな。


○初期設定
☆「ソフトウェアソース」
softwaresource_getdeb.jpg
標準 PPA で不足はないけど、さらに GetDeb にチェック入れとくと充実かも。

また同機能には、先代から?各ミラー速度を表示するギミックあり。
LinuxMint17RC_softwaresource.jpg
コレ Ubuntu だと、同じ事をやってるサイトを見たことがありますね。
でも反映にちょっと時間が掛かるし、実効としての信頼性は高くないので程々に。
上位の近隣国より、やや低位な北米ミラーの方が高速という場合もアリ。


☆日本語入力環境と、ホーム・ディレクトリの英語化
今や最新系ディストロに共通の問題だけど、日本語 IM の構築は唯一の難点。
個人的に ibus 嫌いなので、ここは Fcitx-mozc を導入。

以下コマンド操作にて。
 code:
sudo apt-get dist-upgrade

sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc fcitx-frontend-gtk2 fcitx-frontend-gtk3 fcitx-ui-classic fcitx-config-gtk mozc-utils-gui

im-config -n fcitx


設定は「 Fcitx の設定」から
LinuxMint17RC_fcitx_settings.jpg
設定例 なお設定反映は、ログアウトか Fctix の再起動を。

ホーム・ディレクトリの英語化
以下コマンド操作にて強制追加、日本語フォルダは任意削除。
 code:
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update


☆プロプライエタリ系 GPU ドライバの導入
今例は nVIDIA ですが、「ドライバマネージャー」で選択するだけ。
LinuxMint17RC_DriverManager.jpg

ただし規定化には、要再起動でした。
LinuxMint17RC_nVIDIA_settings.jpg
えぇと、数世代旧いけど...まぁ気にしない。

そもそも基礎システムが Ubuntu に完全依存なので、全般に同等です。
逆に潤沢な Ubuntu 情報・パッケージが使えるメリットの方が大きいかと。


☆ ia32-libs の導入
「ソフトウェアの管理」で同検索・追加導入するだけ。
LinuxMint17RC_ia32_libs.jpg
他ディストロでの同ライブラリの扱いを思えば、明快で素晴らしいですねぇ。
欲を言えば、もう Linux Mint の独自色として、初期内包だと良いかなぁ。


○現時点のバグや、不満点
試用期間が短いので、あくまで気付いた範囲です。

「アプレット」
・ネットワーク=接続中なのに「無効になっています」表示
※↑修正されました←時々再発
サウンド=最初の二回ほど、起動時に設定が無効化(音が出ない・要再設定)
・ハードウェア・モニター(任意追加)=表示・動作共にせず

「 Preferred Applications 」(邦名「お気に入りのアプリ」かな?)
・音楽 / 動画の標準アプリ設定が有効にならない。
⇒ MIME 設定がアプリ優先なだけだけど、現実に変更出来ないので意味なし。
Ubuntu Tweak 導入>システム設定>ファイルタイプマネージャーで代替可

「ファイルマネージャ」
・動画サムネイルが一部しか表示されない

「ソフトウェアの管理」
・連続稼働すると機能停止=「接続がありません」とシャットアウト。
⇒実際にはハング(復旧に再起動)してるのに、接続切れのように表示する

・関連依存が入らず、(機能任せの導入では)稼働しないアプリがある。
⇒一見すると関連・依存情報が表示されるが、的確でない

・同アプリで削除しても、メニューに残る。
⇒メニュー項目上で「右クリック>削除」を要した。
同手法は簡潔だが、関連してデスクトップ削除する内容には注意。

・起動時に昇格ダイアログはウザいし、起動もかなり遅い。
⇒仕様なのだが、「起動」ではなく「導入選択」で昇格認証が望ましい。

普通に動くんだけど、主要な GUI 機能としては、完成度イマイチ。
コレ全般に、原型 GDebi 依存の問題でしょうが、それがナニ?て話だし。
正直さ、コレの表示内容が理解できるなら、Synaptic の方が使い易くね?

「 GNOME 系アプリ」
・仕様であって決してバグじゃないけど、一部が旧いバージョンのまま。
⇒ 原型 Ubuntu / GNOME 3.11 寄りに対し、Linux Mint 側の方針かと。

「アップデートマネージャ」
・コレ実は Ubuntu / .deb 系の「仕様」だけど、猛烈に遅くなる場面アリ。


んまぁ、細かい完成度は微妙だけど、基本動作は概ね問題ない感じ。
五年もの長期サポートだし、正式リリース後にじっくり改善されれば良いかと。

ともあれ Cinnamon 環境が好ましい場合、選択肢の一つに数えられるでしょう。
特に Ubuntu 系リソースの活用+最新版を使いたい場合、唯一にして最善かと。


【精米】秋田県産 白米 あきたこまち 5kg 平成25年産
全農パールライス東日本 (2013-09-04)
売り上げランキング: 237
スポンサーサイト

«  | HOME |  »