2009
03
26

天然系の抗うつ剤?

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「気分が落ち込んだ時は、(恐らく)塩分多めの食事が効果的」
米アイオワ大学で生理学を研究するアラン・ジョンソン氏による、研究結果だそうです。 実験によれば、ナトリウムを欠乏させたラットが「無気力状態」に陥ることを発見。
例えば、バーを押すと砂糖水が出る仕掛けを飼育用ケージに設置してもまったく飲みに行こうとしない。
しかし、「同じラットに塩分を与えると、どの個体もやる気を見せた」そうです。

人を含めた陸生動物は、常に細胞外液を適度な塩分濃度に維持しなければならないそうで、それは遠い祖先が暮らしていた原始の海と同じ環境なのだとか。
そして体内のナトリウム値が下がり過ぎると、「うつに似た状態」に陥る可能性がある。
そこで塩分を摂取すると「うつ状態」が緩和する、というのが氏の考察です。

同氏の"慢性疲労症候群"を対象にした研究指摘によれば
「患者の多くは健康上の理由から減塩していたが、食事の塩分量を増やすことで、多くの症状が軽減した」
のだとか。
なお研究成果の詳細は、米専門誌「Physiology and Behavior」に掲載とのこと。



健康の為、医者に指摘され、塩分量に敏感なアナタは、大いに違和感を覚えるでしょうね。

もちろん、もはや多くの人が知るように、現代人のほとんどは「塩分の過剰摂取状態」に陥っています。
ただ、この「過摂取」に慣れてしまった脳神経には、体に必要でない時でさえ、塩分摂取に対し"快のメッセージ"を送り続ける可能性がある。
「食べ過ぎ」にも同様の脳神経状態があるそうですが、これが「元気になる」要因なのだとか。

当然ですが、常に塩分たっぷりの食事をとって元気になろうとするのは大間違い!
研究はあくまで「塩分と心的状態」の関係であって、「塩分の過剰摂取と身体疾病」との関連性は、皆さん良くご承知の通りです。


ナショナルジオグラフィック誌 日本語公式サイト より
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