2015
08
11

Windows 10 リリース版 Build 10240 の所感

Windows10-build10240_ Desktop

Windows 10 リリースに伴い、IP 版から試用版へ移行にて所感メモ。

 先に幾つかの結論
公式見解 build 10240 =「 RTM 」ではなく「マイルストーンの一つ」
昨年末から提示「 Windows 10 新機能」の殆どは、非実装 or 未機能。
Win10 へのソフト・ハード対応も(開発社等で)「これから」 が現実。

要するに、公表済みだが「現状は未完成」なローリング・リリース版。
発信された新機能が実装=真の Win10 仕様化は、早くて秋頃かな?
現時点のアップグレード=「完成への奉仕貢献」「人柱乙」自覚のこと。

ぶっちゃけ大して美点なく、アップグレード内容に魅力も必然もナシ。
正直言えば、動作内容を理解しないままのアップグレード自体、非推奨。
考慮開始も、多数の人柱報告に成る更新を待ってからでも、遅くないよ。

○検証 PC と構成について
検証 PC
M/B :Intel DH61BE
CPU :Core i5-2500T(ES)
GPU :nVIDIA GT520
RAM / HDD :8GB / WD3200AAKS (内 63GB 利用)

Windows 10 Enterprise Evalution 64bit 新規インストール。
まず IP 版から移行の主目的=ローカル・アカウントのみで稼働。
他環境とドライブ共用の為、「高速スタート・アップ」は無効化。

※備考
既に複数報告あるようだけど、アップグレードより新規の方が稼働良好。
ただし、それも Win8.1 より高速という印象は薄く、従来系とほぼ同等。


○ハードウェア要件:リソース消費等について
公式情報については、以下参照のこと。
Microsoft > Windows 10 >仕様
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications

 ☆システム・ディスク容量
おおよそ 32GB 必須で、推奨 64GB 以上かと。
System-Disk_property_win10.jpg
画像は初期構成のみの最低限ではなく、幾つかアプリを追加した状態。

ただこれでも「ファイル履歴」は(既定で)無効、実用上は少な目の範疇。
File-History_win10.jpg
公式は「 32bit なら 16GB 」必須ラインだけど、たぶんコレの有効化はムリ。

でもまぁ、同機能は外部ディスクへの保存も可。
System-Disk_protection_win10.jpg

※備考
過去情報には以下があったが、まだ非実装?現時点の実効は無いみたい。
IT Media ニュース
「Windows 10」、最高15.6Gバイトのストレージ容量が不要に

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/17/news043.html

よく知らんけどさ、ソレって WIMBoot が標準化されるって話じゃないの?
MSDN ライブラリ : WIMBoot イメージの作成
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/Dn621983.aspx

 ☆ RAM 容量
ココは( Win8.1 と大差なく)「 必須 1GB 推奨 2GB 以上」で順当。
ResourceMonitor-RAM_win10.jpg
アイドリング状態:一部追加の常駐アリで、搭載 8GB 中の 1.4 GB 利用。

まっ、この辺はシステム制御↔実効動作も絡むので、ギリを論じても無意味。
従来通り不足なら動作が「重く」、余裕があれば「軽快」ということで。


集約すると、リソース消費・実効動作面での改善を確認・体感できず。
なお一部廉価ノート・タブレットは、容量面でアップグレード困難かな?
同実行には、新規インスコや以下 WDK10 活用などでの軽量化が必要かも。

※参考
Windows 10 用のキットとツールのダウンロード
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/dn913721.aspx

旧 nlite / vlite の後継ツール
NTLite | The Ultimate Windows Customization Tool
https://www.ntlite.com/


○デスクトップ・業務ユーザへの注意点
 ☆ MS アカウント関連の功罪
複数で懸念のように、Win10 は(可能性として)情報「ダダ漏れ」仕様。
また UWA ( Universal Windows Apps )等の標準アプリ「ゴリ押し」でもある。

たとえ MS 側でセキュリティ確保も、悪意あるスニファ等には無力。
もし 同利用なら、公衆 Wi-Fi 等、セキュリティの甘い接続は不可で。
私感では、MS アカウント及び同設定を規定化する UWA は、非推奨かなと。
(ただし、今後の更新で「それが避けられるか?」は微妙)

MS アカウント強制:「メール」「カレンダー」の動作例
それぞれの起動に際し「 MS アカウントの設定(追加)」を強制します。
add_MS-account.jpg

一度設定すれば、その後「ローカル・アカウント」に戻すこと自体は可能。
check_MS-account.jpg
ただし起動毎に「最新ではない」⇨「修正」実行= MS アカウント化です。

ちなみに MS アカウントの設定同期(標準既定)にも注意。
settings_sync-account_Win10.jpg
仮に意図せずとも、アカウントに応じたシステム設定が実行されます。
もし Outlook メール主用なら、アドレスは MS アカウントと別にすべきかも?

あと標準「ヘルプ」「検索」機能には、bing による Web 検索が既定。
disable_Web-search_web_Win10.jpg
まぁ直接的には問題ないけど・・・私なら不要・無用。


 ☆ 更新機能
まず Enterprise では LTSB で更新制御ですが、それ以外はダメ。
update_settings_Enterprise-LTSB.jpg

あと「標準で」 P2P ファイル共有による更新が有効。
update_settings_P2P_win10.jpg
劣速な通信環境下では有効でしょうが、恐らく日本の高速回線では逆効果。
無効化してみたら、なんとまぁ体感レベルで高速化しますね。
またもちろん、他者の更新に自分の帯域を共用(アップロード)します。


○アレコレ雑感
少なくとも現状は
良く言えば:情報開示・進捗状況の透明性があり、ユーザ環境が常に最新。
悪く言えば:現実には無い機能が宣伝され、ユーザに動作テストを強制中。

なお取り敢えず深刻な不具合は少ないが、バグそのものは膨大にある印象。
・一見インストール or 動作可だが、使い込むと従来動作しない
・初期確認時は問題なかったのに、更新で?いつの間にかダメになる

ごく少数の個人的なテスト・僅かな試用期間でも、これらを散見。
現状の「インストール(動作)可」等、簡易検証はアテにしないこと。

あとコレさ、もう個人端末向けで、正直業務向きじゃないよね?
enterprise 版も、まだ職場には(民生品と同じ) PC があるって前提。
将来的には、その手はシンクライアントなり Azure 移行なんだと思う。

この点で 2020 年以降も Win 利用なら、「 10 」仕様は知っておくべき。
逆に「 Win 利用は職務上の絡み」なら、もう更新や習熟の要は無いかも?

ってかさ、Office 系は既に Web 版なり非 Win 端末向けに提供がある。
私の知る一部では、業務で「個人 Excel ファイル作成・マクロ禁止」も。
至る理由は、セキュリティ+タブレット等(経費削減)での動作互換。

もう既に業務端末・アプリでの MS 依存度は下がってるらしい。
どうしても業務上で必要なら、専用機を少数買えば良いって話。

でもさ、思うんだよね。
確かに新需要への潮流は、iOS / Android の躍進が大きかった。
ただし従来 PC にトドメを刺したのは、他ならぬ Microsoft の失策じゃん?と。


先日の新型チップ・四万円切り限定品は、期日前にソッコー売り切れたね。
これもある意味、「 Windows 10 効果」かもしれない。
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