2017
03
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Linux Kernel と関連サポートの覚え書き

kernel-archives-Mar_2017.jpg

どうやら今年は Linux kernel の曲がり角みたいなんで、ちょっとしたメモ。

昨年末、ARM - OTT / SBC にAndroid やらビルド遊びしてたんですよね。
そん時に偶然気付いた Linux kernel についての、備忘録。

あぁでも、単に気付いたってだけで大して解説なんて出来ませんよと。

○長期サポート kernel が多数終息するね
アレコレ言わずとも、以下を確認すれば一目瞭然でしょう。
kernel.org -The Linux Kernel Archives-
https://www.kernel.org/

kernel.org -Active kernel releases-
https://www.kernel.org/category/releases.html

現行 Longterm kernel 8 種は、なんと今秋までに一気に半減。
LTS-kernel_Mar-2017.jpg
来年の今頃分まで言うと、さらに 2 つが EoL を迎えるみたい。

この辺のポリシーとか知らないけど、どうもライフ期間が大きく短縮らしい。
選択可能な最長サポートは 3.16 系の 3 年で、最新版で言うと 4.9 系の 2 年。
これまでを見た感じでは年/ 1 追加で 2 年間のサポートなのかな?


○ AOSP ベースとしての問題点
簡潔に言うと、現時点は Android 5.1.x ないし 7.x 系のみが開発・サポート対象。

ざっと以下表にまとめてみましたよと。
Linux-kernel_archives_Mar-2017.jpg
いっこ前だし、現役感のある Android 6.0 系だけど、実は更新不能の終息系。
 ⇨ベースの Linux kernel が先月 EoL となった

泥ビルドしてたら公式系 firm に同系が少ないのが気になり、調べてソレと気付く。
えぇまぁ、そんなの素人のお遊びには無関係なんで、全く気にしませんでしたが。

昨年末に同系搭載のタブレット等が投げ売りされたのは、コレ系の問題かなと。
 ⇨直ちに深刻な問題は無いとしても、もう正規のルートでは扱えない
旧世代チップ搭載など、現行廉売系の機種は全て Android 5.1.1 搭載ですよね。

関連して個人的に少し気になったのは、Remix OS 3.x に更新の気配が無いこと。
 ⇨現状配布の最新版は、未だ 3.0 版= Android 6.0 系
 ⇨連携の Android x86 も、今年の最新版が 6.0 系 r2

同社の次世代機 Remix IO / IO+ では 7 系ベースと公表だけど、続報は無し。
Kickstarter : Remix IO+ 4K, Nougat-powered
https://www.kickstarter.com/projects/jidetech/remix-io-a-4k-nougat-powered-all-in-one-device/description

確か Google で開発されてた方が興した会社だし、技術面の問題では無いかと。
単純に Remix IO / IO+ の市販に併せ公開かな?

 

○ Linux ディストロでの影響
一般的な PC ユーザには概ね無関係でしょうし、影響も殆どないでしょう。
ただ長期サポート ( LTS ) 系ディストロでは、部分的にポリシー変更みたい。
あ、いや Ubuntu の同ポリシー改定が意図する真意は知らんけど。

Ubuntu wiki : RollingLTSEnablementStack
https://wiki.ubuntu.com/Kernel/RollingLTSEnablementStack

16.04.2 - Rolling HWE Kernel
https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-announce/2016-November/000215.html

 ▷他ディストロでの影響度
標準で最新 kernel へと更新される Arch , Fedora , openSUSE などは関係ナシ。
超長期 LTS ゆえ、今後に若干の混乱が懸念されるのは CentOS , Debian かな?

 ⇨ Cent OS 7 系:標準 kernel 3.10
今夏で EOL だけど、それは初出時から判り切ってた kernel 仕様だしね。
何よりも RHEL に準じてるだけなので、懸念があるとすれば次世代から。

 ⇨ Debian 8 系:標準 kernl 3.16 / 9 系:kernel 4.9 (未定)
8 系は現時点で最長ライフの 3.16 系だから、しばらく関係ナシ。
9 系は同ディストロでの長期運用を望むユーザには悩ましいかも。

※ Linux 初心者向け補足
お下がりでなく現行・市販の PC で運用する場合、kernel 3.xx 系では旧すぎます。
3.16 系も Haswell まではサポートのハズ、ただ Bloadwell 以降では、少し微妙。
 ⇨ Bloadwell Mobile メインストリーム品は、今だ市販のある現行 CPU
 ⇨厳密に調べてないけど、経験では 4.1 系以降じゃないとアレコレある

一見問題なくインストール出来ても、本来性能が出ない・不具合が生じる等アリ。
その際は backport という更新系を利用か、自力でコンパイル(ビルド)します。
 ⇨仮想運用なら、逆にというか特に問題ナシ
 ⇨開発など特定用途では、旧 kernel 上に必要な内容をソース・コンパイル


○蛇足な雑感
Android や IoT 機器の普及に伴い、各社が協力的ってことが大きいのかな?
近年の Linux kernel 対応の速さとか、取り込み内容の充実度はステキです。

ほんの数年前、最新が kernel 3.x 系なことに愕然としたのは思い出話。
 ⇨初入門した約 15 年前、2.6 系の少改訂版が「 3.0 系」とアナウンス
 ⇨既存プラットフォームに強く依存の層ほど「枯れて安定」が合言葉

あぁでも、噂されるように Google が独自 kernel / OS へ移行なら夢も終わり?
Magenta
https://fuchsia.googlesource.com/magenta/+/master/README.md
んまぁ IoT はともかく Android / Chrome OS では、まだ先の話だろうけどさ。



とはいえ非正規ルートの格安端末には、新しめに見える Android 6 系が多いね。
検索してコレ系の相場を眺めたけど、なんとまぁ¥ 8,000 前後なんだねぇ。
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